獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

愛しいスバルの軽自動車よ!

2009年03月15日 | CARS&F1
 北海道スバルの本社には、スバルの現行の軽自動車が、ほぼ全て展示されていた。あと数年で消えていってしまう、スバルオリジナルの軽自動車たち・・・この機会にじっくりと眺めてきた。

   
 まずは、唯我独尊、RRの「サンバー」である。RRは荷物を積んでいる時に駆動輪に加重が掛かり、なおかつ空荷の時にもエンジン自体の重さがあるので、上り坂ではFFよりもトラクションを得やすいというメリットがある。もちろん、RRならではのデメリットもあるかもしれないが、そこには触れないでおこう。
   
 さて、「タイヤ修復不能なパンク」に昨年2度も見舞われた私の最大の関心事は、「RRのサンバーの、スペアタイヤはどこに積まれているのだろうか?」ということであった。
   
 詳細に観察してみると、テンパーではない通常サイズのスペアタイヤが、リヤのスライドドアの下あたりに吊り下げられていた。やはり営業車として過酷な環境で使われる機会の多いクルマならではの配慮であろう。
   

   
 さて、お次は軽スペシャリティともいえる「R1」。ウエストラインが高く、運転席からの後方視界は、率直にいってよろしくない。Aピラーの立ち方もやや流行を追ったように見受けられ、この点は、従来からのスバルらしくない部分ではある。
   
 赤と黒のコントラストのインテリアは好みが分かれるかもしれないが、質感自体は非常に高く、軽であることを感じさせない。トヨタのiQよりも全長が30cmくらい長いこのクルマだが、リヤシートはさすがに狭く、それはiQといい勝負といえる。だが、後席使用時のラゲッジスペースは、全長が長い分、iQよりは実用的である。
 ちなみに、この短いクルマにも、キッチリとテンパーのスペアタイヤが搭載されていたことを報告しておきましょう。
   

   
 そして、「R2」である。フェイスリフトしてややつるんとしたフロントフェイス。かつてはこのクルマも「スプレッド・ウイングス・グリル」で、R1と非常に近いイメージのフロントマスクだった。しかし意外なことに、そのグリルを含め、登場当時からR1とR2のボディ外板には、ほとんど共有部品は無かったのだ。ヘッドライトやテールランプの意匠も異なっている。その辺は、イイ意味で、さすがは高コスト体質のスバルだといえましょう。
   
 インテリアのデザイン自体はR1とほぼ共通。色遣いは無難にまとめられているが、チープさを微塵も感じさせず、上質感がある。
   
 フェイスリフトした際に、リヤドアの形状にも手が入れられており、登場当初よりも斜め後方視界はやや改善された。もちろん、このクルマも他のスバル車の例に従い、しっかりとスペアタイヤを積んでいることはいうまでもない。

 スバルのR1&R2は、そのデザインや全体が醸し出す質感が、非常にクルマ好き(輸入車好き)のハートに響く、魅力的なクルマだと思う。だが、やはり軽自動車を買う層は、感性よりも損得で物事を考える層が大多数なので、スバルのこの2車はセールス的には失敗に終わり、ひいてはスバルの軽自動車撤退の引き金になってしまった。なんとも残念なことである。しっかりと作られたいいクルマなのに・・・惜しもう、スバルの軽自動車を。
コメント (6)
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