かつて私はマンガ少年で、種々のコミックスを持っていた。だが結婚後、妻の教育的指導により、一部(手塚治虫氏の作品等)を除いて、ほとんどを処分してしまった。その後、「新オバケのQ太郎」だけは購入しなおしたのだが、今もう一度入手したい作品が2点ある。それは、水島新司氏の「野球狂の詩」と、コンタロウ氏の「1・2のアッホ!!」である。
「野球狂の詩」は再販されたこともあり、今でも入手は難しくなさそうだが、「1・2のアッホ!!」はなかなか難しそうなのだ。ナンセンスきわまり無いながらも風刺の利いた、素晴らしいこのマンガは、どうして再販されないのだろう。やはり「読捨拒人軍」「流目シゲオ」「陽打治」「腹本勲」「笑顔スグル」「田宮痔瘻」「吉田多苦労」あたりの表現がネックになっているのだろうか。昭和50年代の初めにこのマンガが少年ジャンプで連載されていた頃は、このマンガの表現に異論を唱える声は聞こえなかったのだが、今は規制の多い世の中になったものだ。
このエスプリの利いたマンガの、復刊を強く望みます。