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スズキのスイフトは、私の好きなクルマである。そのスイフトが今回フルモデルチェンジしたというので、私は尾車氏と共にスズキの販売店に駆け付けた。
見た目では、旧型も新型も、ほとんど見分けがつかない。新型の全長は10cm近く長くなったらしいのだが、旧型と並べてみない限り、外観から新旧を判断するのは困難だ。だがしかし、こういう方向のフルモデルチェンジを、私個人は歓迎する。
試乗させていただいたグレードは、「XL・4WD」(CVT:税込車両本体価格149万6250円)だった。
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インテリアの質感は、旧型も悪くなかったが、さらに一歩前進した。全体のデザインは、スズキのフラッグシップたる「キザシ」をモチーフにした部分も多いようだが、最近のプジョー車に通じるテイストも感じる。
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五角形のサイドミラーは、デザインのみならず、実用上の視界確保にも大きく貢献。
走らせると、非常に剛性感に溢れ、ガシッとしたフィールである。反面しなやかな感じにはやや欠けるが、このゲルマン的テイストは、クルマ好きならば虜になってしまうだろう。かくいう私も、そのうちの一人である。
よくできたCVTが、1.2リッターエンジンの美味しいところをうまく使って、俊敏に走るこのクルマ。かつてのCVT車のような、なにかクラッチが滑っているようなイヤな感じは微塵もない。MTを選択できるのが、このスズキのクルマのエラいところではあるが、「これだったらあえてMTで乗らなくてもいいかナ」と、MT派の私ですら感じたほどだ。とにかく、シャキッとした運転フィールは、非常に好ましい。
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タイヤは185/55R16と、このクラスのクルマにしては大径だ。タイヤの銘柄は、いわゆる「エコタイヤ」ではなく、BSのトランザだった。
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いやあ、そのスタイリングの凛とした張りといい、そのドライブフィールといい、実に素晴らしいクルマである。
今回のフルモデルチェンジで唯一のネガがあるとすれば、「開口部が高くなり掃き出しでなくなってしまったリヤゲート」といえようか。これが、例えばビールケース等の積み下ろしには、やや難儀するのだ。だが、「ボディ剛性向上のため」という大義名分があるがためにそうなったという話を聞けば、「走りに徹するスイフトらしくていいじゃないか」と、笑って許してあげたくなってしまう。極めて正常進化のフルモデルチェンジに、私は安心した。最近モデルチェンジで退化してしまうクルマも無きにしもあらずなので・・・
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スペースユーティリティーや燃費等を考慮すると、損得でモノを考える人には、ホンダのフィットの方が向いていると思う。だが、運転好きのお父さんには、スイフトの右に出るものは無い。新型のスイフトスポーツはいつ登場するのだろう。大いに楽しみだ。