マイレガシィがナンバープレート灯修復でドック入りしていた、約5時間の間。
スバルディーラーさんより代車として提供されたのが、現行SJフォレスターであった。
グレードは「S-Limited」(税込車両本体価格289万4400円)だと思われる。
履くシューズは、225/55R18のブりヂストン・デューラー。
そのホイールのデザインは、まるで「雪の結晶」のようだ。
キーレスアクセス付の、このクルマ。
携帯キーをポケットに入れてドアハンドルを引けば開錠し、上の写真の赤丸部分に触れると、施錠する。
ブラック基調で本革巻ステアリングのインパネ周辺は、なかなかスポーティ!
2連式メーターの質感も、なかなかヨイ。
水温計が廃されて、「警告灯」となっているのは、近年の流れである。
一見でも使いやすい、3連ダイヤル式の空調コントロール。
シートヒーターも装着されているようだ。
「SI-DRIVE」は「Sモード」と「Iモード」。
通常の街乗りであれば、「Iモード」で、何ら痛痒はない。
もちろん、運転していて気分が高揚するのは、高回転を維持したがる「Sモード」の方である。
山道などでは「Sモード」が有用でありましょう。
パワーウインドウは、フロントの2席のみが反転装置付きオート式。
リヤ2席がオート式でないのは、おそらくは、スバルの見識であろう。
荷室は十分以上に、広い。
私のBPレガシィと比べると、奥行きは若干少ないものの、高さ方向に余裕がある。
そして、リヤシートを倒すと、ほぼフラットになる。
単身赴任の引越しであれば、充分に対応できそうな荷室だ。
日常使いに便利な「カーゴサイドフック」は、荷室左右に装備。
耐荷重は、約3kgだという。
床下には「カーゴフロアマルチボックス」という小物入れがあり、
さらにその下には「スペアタイヤ」が!
やはりSUVだけに、その部分は、抜かりない。
この辺に、私は、スバルの良心を感じる。
私が適正なドライビングポジションを取ると、後席足元には拳骨2つ分くらいの余裕が残る。
着座位置が前席よりも高いので、見晴らし良好で、居心地のいい後席である。
スバル躍進の立役者とも言える「アイサイト」は、「ver.3」を搭載。
ウインカーを出さずに車線変更すると、「車線をはみだしています!」と、小姑のようにしっかり叱ってくれる。
普段乗っているBPレガシィはアイポイントが低めなので、このSJフォレスターに乗ると、非常に見晴らし良く感じる。
決して小さくは無いこのクルマだが、ボンネットはおおむね目視できるし、全方位に渡って視界良好で、車両感覚は非常に掴みやすい。
大径タイヤを履きこなすその走りは、しなやか系ながらも骨太で、父親の背中に背負われているような安心感。
直進性の良さも、スバルのシンメトリカルAWDの成せる技か、信頼感に満ち満ちている。
ただし、その背の高さゆえ。ひょっとしたら、BPよりも、横風には弱いかもしれないが・・・
また、アイドリングストップのマナーは、停止時も再始動時もきわめてナチュラリーで、そこにも好感が持てた。
素晴らしいのが、「雨滴感知オートワイパー」の賢さ!
この日は、穏やかかと思えばいきなり号泣したりの、まるで女心のような、秋の空であった。
このオートワイパーは、私の気持ちを全て汲み取っているかのように、絶妙なタイミングで、雨滴を払ってくれるのだった。
まったくもって、素晴らしい。
さて、マイレガシィの修理が完了し、ディーラーさんにフォレスターを返却する際。
拝借していた間の走行距離は、40.9km。
アイドリングストップの時間は7分15秒で、節約したガソリン量は89mlだった模様。
そして燃費計数値は、11.0km/L。
札幌市内徘徊の走行モードだったことを鑑みれば、上出来といえる。
登場後、もうすぐ4年が経過する、SJフォレスター。
今も、その魅力は、色褪せていない。
それを再確認させられた、神無月の日曜日だった。