この週末も自宅。午後は、本を読んでいて、19時近くになって、池下「Vinittaly」へ。盛り合わせやポーションの変更もいいですよというので・・・。
前菜(ラタトイユ、モツのテリーヌを一皿に、また、ハーフの白いんげんとトリッパの煮込み)
メイン(ラムチョップ、ローマ風というビネガーの入ったソースで)
チーズ
iPadを持って行って、『ガダラの豚』を読みながら。なんか奇妙なセッティングではあるが・・・。ともあれ、食後にシェフのNさんと会話。休業日に釣りに行って、つったあとの処理でどう味が変わるのかチェックするのだそうだ。日本のカルパッチョはぷりぷりした食感が好まれるが、イタリアは違うと。その違いは、もちろん、客の好みの違いでもあるが、包丁の違いでもあると。さらに、氷詰めの魚と冷蔵庫の魚は味が違うと。氷詰めは水っぽくなるということだが、なかなか興味深い会話!
長岡弘樹、2011、『傍聞き (双葉文庫)』、双葉社
ミステリー短編集。日本推理作家協会賞短編部門受賞を受賞したのが表題作。この作品も良いが、この他の3篇、「迷走」「899」「迷い箱」のいずれも、息せず一気読みをせざるを得なくなる作品だ。短編であるし、ネタバラシも因業なので、ストーリーはこれ以上書けないが、各々読んでそれぞれの思いで味わうべし。私は、淡々たる筆致に、言葉にならない人情の機微にふれた気がする。この作者は長編を書かないのか?
2012-06-16 17:23:41 |
読書 |
| Trackback ( 0 )
同僚のFNとKYが来て4人で。仕事の都合でスタートが21時と遅くなったが。そのぶん、ポトフの煮込みに時間を使うことができなたので、よかった。デザートのスイカ(熊本産で、FNが持ってきてくれた)を食べ終わったら0時を過ぎていた。久しぶりにがやがやといろんな話をした。
ポトフ(水に豚スペアリブ、人参四つ割、セロリ適当に切って、新たまねぎまるごと、塩、粒黒コショウ、ホールクミン、ローリエ、赤唐辛子で煮こむ。仕上げ前に、トマトまるごと、赤パプリカ一口に切って、ブラウンマッシュルームを加える)
自家製ピザ(クラストを買ってくる。トマトソース、ブリーチーズ、モッツァレーラチーズ、タマネギ薄切り、赤パプリカ薄切り、ルッコラを適当に乗せて、オーブントースターで焼く。用意の赤唐辛子をジンに漬け込んだものを好みでかけて食す)
16:26 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 編者よりご恵贈いただきました。本当は、成果報告をしなければいけなかったのだが、失礼してしまいました。申し訳ないことです。 生業と生産の社会的布置―グローバリゼーションの民族誌のために (... bit.ly/MHFR8p
18:27 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 神無き月十番目の夜 (小学館文庫) 作者: 飯嶋和一 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2005/12/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ... bit.ly/MQsB4O
23:30 from gooBlog production
真鱈のアクアパッツァ blog.goo.ne.jp/sig_s/e/210528…
by sig_s on Twitter
真鱈のアクアパッツァ(真鱈の切り身を塩胡椒しておく。ニンニクを潰してオリーブオイルを加熱。皮目を下に真鱈をくわえ、その周りにくし切りの新タマネギ、3センチほどに切ったモロッコインゲン、プチトマトをくわえてしばらく置き音がし始めたら、さらに水を少々。沸き立ってオリーブオイルが乳化したらさらに水を加えて、フタをする。塩胡椒をかけて調整。仕上げ前にイタリアンパセリをちらして出来上がり。イタリアントリコロール!)
ツナ缶のブルスケッタ&メゾンカイザーのバゲット(ツナフレークのオイルを切っておく。新タマネギを細かなみじん切り。ツナフレーク、トマトソース、バジルを切って加え、塩胡椒。よくあえて、冷蔵庫で冷やしておく。バゲットとともに食す)
井上靖、2012、『わが母の記 (講談社文庫)』、講談社
先日出かけた伊豆の宿に置かれていた本書を頂戴し、夕べ読み終えた。著者は、湯ケ島に生家をもつ母をもち、母の最晩年の姿について、観察と小説家的想像力を持って描いたのが本書である。私はこの半年あまりの間に続いて両親を亡くした。この湯ケ島には、たまたま知ったこの5年程の間、結構頻繁に通っているが、残念ながら老親を連れてくることができなかった。昨年10月末に父を、今年2月に母をいずれも90歳を越えた年で見取ったので、おそらく、この5ー6年であっても、連れて来ることは無理なことではあったかとおもう。
両親の最晩年は、本書に描かれる著者の母の様な耄碌した様子とは異なり、多少は記憶がとんだり身体の動きが十分でなかったりしたものの、周りのものが、年齢に比べて意外に思うほど早く逝ってしまった。しかし、高齢が想像以上に生死の境界線上にあることも、遅まきながら知ることになった。父は、1ヶ月の入院生活を経て逝ったのだが、誤嚥の恐れがあるというので、固形物を口にすることを禁じられ、口を湿らせるだけの状態になりそのまま衰弱していった。母は、症状と病因が判明して入院したときにはもう手遅れで、わずか半日の入院で逝ってしまった。二人とも年齢はそれぞれ、満年齢で94歳と92歳で、世間からしても十分の年齢ではあったが、周りのものは、いずれも、心に残す死に様ではあった。
自分自身は、いまから、30年ほど前、はじめて、両親の元から遠く離れ、結構、生存をかけるような場所で8ヶ月を過ごすという体験を持ったのだが、その折り、いざとなっては、両親の死に目にあうことはかなわず、また、自分の死には両親がかかわることはできないことを、何となく感じて、そのことを口にすることはなかったが、両親との距離の置き方を実感したような記憶がある。それまでは、両親の庇護のもとぬくぬくと生きていたし、その後も、両親の直接間接の支えによって生きていたことは確かだが、今になって思うことは、終わりのあることは想像もできず、たわいもないことも含め、両親のことをよく知ることがなかったことを今更ながらに悔やんでいる。しかし、死は、容赦なく突然おとずれ、さまざまな思いを残す。しかし、残念ながら、その思いは果たされることはない。そういうものだ、としか言えない。そして、その中に漂った思いを、どこかに落ち着かせる、それしかないのだろう。
2012-06-13 23:19:05 |
読書 |
| Trackback ( 0 )
夏だな!でも、残念なことにちょっとイボイボが少ない、ゴーヤがスーパーに出ていたので、心動いて・・・。
ゴーヤチャンプルー(ゴーヤのワタを取って薄切りして塩もみ。よく絞って水分を出して、ごま油、生姜、赤唐辛子とともに炒める。豚ロース裁ち落としを加えて炒める。ニラとぶなしめじを加えてしんなりするまで炒める。紹興酒を少々。塩コショウ。溶き卵を火を止める直前に加えて出来上がり。
加賀きゅうりの酢の物(皮を向き、薄くスライス塩もみ。わかめと酢をくわえて)
17:52 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫) 作者: 松本修 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1996/11 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 178回 こ... bit.ly/Op8f1X
21:12 from gooBlog production
ラムチョップ goo.gl/Dioud
by sig_s on Twitter
ラムチョップ(ローズマリーを刻むこれをパン粉と混ぜる。ラムチョップに塩コショウ。ここにローズマリ+パン粉をまんべんなく付ける。フライパンにオリーブオイルをいれて焼く。中がほんのりピンクがよし)
枝豆、トマトソース、モッツァレーラのパスタ
サラダほうれん草のサラダ
13:26 from gooBlog production
『複合大噴火 (文春文庫)』 blog.goo.ne.jp/sig_s/e/a1ac4b…
17:35 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 三つの旗のもとに―アナーキズムと反植民地主義的想像力 作者: ベネディクト・アンダーソン,山本信人 出版社/メーカー: エヌティティ出版 発売日: 2012/03/16 メディア: 単行... bit.ly/KY01zm
17:35 from twitterfeed
Sig's Books Diary: セマンティック HTML/XHTML 作者: 神崎正英 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ 発売日: 2009/05/28 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 ク... bit.ly/KY01zo
17:35 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 10年近く前に校費で購入したのだが、研究室の本棚を開けるために返却していた本の一冊。やっぱり手元に・・・。 オーストラリア映画史―映し出された社会・文化・文学 作者: 佐和田敬司 出版社... bit.ly/Ogcvk4
21:47 from gooBlog production
新ごぼうと牛肉の味噌煮 goo.gl/O6Uzu
22:04 from gooBlog production
LED照明 blog.goo.ne.jp/sig_s/e/da3289…
by sig_s on Twitter
最近、自宅の照明をLEDに換えようとしている。先日は調光機能付きのダウンライトを交換しようと思ったのだが、調光機能不対応のLED照明器具とのことで、調光機能のない廊下などに使った。
今日は、ダイニングのハロゲンランプを交換しようと入手したが、少々光量不足。いささか残念。なかなかうまい具合の交換品が見つからないのが、厄介だ。
新しく交換したLEDは発熱もなく、それだけでも、省エネの実感ができるのだが・・・。
2012-06-11 21:59:37 |
情報 |
| Trackback ( 0 )
今夜はパートナーが外食だったので、自分も外食しようかどうか、迷ったのだが、隔日のヨーグルトの更新(要は、自家製をヨーグルトの一部を牛乳とよく混ぜて再生するというもの)のための牛乳を買いに行ったのだが、新ごぼうを見つけたので今日のメニューとなった。
新ごぼうと牛肉の味噌煮(新ごぼうを斜め切りして、酢水につけて晒す。白ネギも斜めそぎ切り。江南の畑から来た間引きの大根も数ミリの厚さに切る。ごま油でこれらを炒め、牛肉裁ち落としを炒める。赤唐辛子と花椒をくわえ、日本酒、だし入り味噌を加えて少々煮こむ。ビーフンを水で戻して包丁を入れて加える。ナンプラーと水を加えて煮込む)
上前淳一郎、1992、『複合大噴火 (文春文庫)』、文藝春秋
6月9日(土曜)21時からのNHKスペシャル「MEGAQUAKEⅡ(3)“大変動期”最悪のシナリオに備えろ」を見た。これは、「MEGAQUAKEⅡ」(http://www.nhk.or.jp/special/megaquake2/)というシリーズの第三回目で、3.11の大津波を引き起こした巨大地震が日本列島を揺さぶり、その結果「大変動期」にはいり、火山活動を活性化させるというシナリオを示したものだ。確かに2004年のスマトラ大地震のあと、インドネシア列島では噴火が相次いだ。今回の巨大地震もまた、同様の現象を引き起こすのではないかという。巨大地震によって引き起こされる地殻変動、その結果起きる火山帯への影響、これは重々ありうるシナリオであるように思える。そもそも、この巨大地震もスマトラ大地震の影響の一つかもしれない。
たまたま、本書を読んでいた。これは、1783年のアイスランドのラキ火山と同じ年の浅間山の噴火が天明の大飢饉の原因となり、また、1789年のフランス革命を引き起こしたというシナリオをしめしたものだ。著者はノンフィクションでもなくエッセイだと言うのだが、フランス革命の直接の引き金かどうか、火山噴火の影響がどの程度長期におよぶか定かではないが、累積的な凶作不作が影響したと考えてもよいだろう。プレート境界で起きる巨大地震や活断層に寄る直下型地震、火山噴火、予知が可能になればいいが、それでも、それから免れることはできない。くわえて、その長期的な影響や波及効果についてもまた避けることはできないのが人間社会だ。
しかし、本書にも触れられているが、地震や津波、噴火による直接被害は避けられないとしても、長期的影響や波及効果については、政治の力によって最小限の被害にとどめることができると思われる。もちろん、直接被害についても、様々な対策をとっていれば被害を最小限に食い止めることもできるだろうから、これは、大災害にあっても、政治の力に加えて、個人の想像力が大切であることを心にとどめるべきだ。
最近、太陽に関わる天文学的イベントが続いているが、太陽活動そのものも気になるところだ。天明の大飢饉のきっかけとなった冷害干害水害は、太陽活動によっていたというシナリオもあり得るという。太陽活動と地球の温暖化や寒冷化との関連はWebを見るだけでもいくつものサイトを見ることができるが、たとえばhttp://stsw1.stelab.nagoya-u.ac.jp/study/sub8.htmを見れば、太陽活動が地球上の雲量を左右することが記されている。
こうした自然現象の中で我々の生活が営まれていること、こうした避けられない運命をどのように受け入れ、納得して生き延びていくのか、そうした危機の際の人間文化の知恵もまた、この際考えることが重要であると思われる。
2012-06-11 12:52:36 |
読書 |
| Trackback ( 0 )