東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

清々しい日差しの中、桃の袋掛け

2016年05月14日 | 樹木,果樹

 予約していたサツマイモの苗が届いたため、その苗を植え付けすることにしました。ところが、植え付け予定の畑に行ってみると、一昨日降った雨のため畑はじくじくでした。そのため、2日ばかり延期することにしました。その代りに、桃の袋掛けをすることにしました。サツマイモ畑から我家の果樹園に移動しました。

              桃の袋掛けをしているEさん姉妹


 サツマイモ苗の移植作業を手伝ってもらう予定だったEさん姉妹とNちゃんに、桃の袋掛けを手伝ってもらうことにしました。最初に私から、桃の袋掛けの要領を説明しました。
 まずは桃の枝を見てもらいました。1つの枝に1つの桃がなるように袋掛けすることを説明しました。つまり、1つの枝の中で1番良さそうな実を一つ選びます。そして、残りの実は全て摘果するのです。そして、選んだ1粒の実だけに袋を掛けるのです。

   実を袋で包む        袋の口をねじる         袋掛け完成
  

 袋を掛ける時、最初袋で実を包むように覆います。次に、袋の口には針金が入っているのですが、この針金をねじり込むようにして口を固定します。針金のねじり込みが弱いと、ちょっとした風で袋が外れてしまいます。良い実を選んで他の実を摘果することと、袋の口をしっかりとねじり込み固定することが、桃の袋掛けの大切なポイントです。

  枝の余分な実を摘果     最初は低い枝から袋掛け    摘果した桃の実
  

 その昔、桃を包む袋は新聞紙で作りました。不要になった新聞紙を袋にするのです。袋にする方法は、新聞紙を適度な大きさにハサミで切ります。そして、のりしろ部分にご飯を溶かして作った糊を塗るのです。最後に糊を塗った新聞紙を折り込んで袋にするのです。
 高塔地区にはかつて、桃の生産組合がありました。今の時期、高塔のどの山でも袋掛けをしていました。我家では、親戚を集めて袋掛け作業をしていました。そして昼になると、桃の下で輪になり重箱を開いて楽しく食べたものです。

     高い所は脚立を利用              桃の木陰で休憩
 

 毎年、初夏になると桃を出荷していました。形や色が良い桃を選んで、木の箱に入れて柳井の市場に出荷していました。虫の食い跡があったり、形がいびつな桃は包丁で切って砂糖水で煮ていました。缶詰にするためです。缶詰めに入ってる桃は、実は2級品であることが多いのです。そのため、私はあまり桃の缶詰は買いません。桃に限らず、梨,リンゴ,ミカンなど、実のままでは売れない2級品又は大量に余ったものを缶詰にすることが多いのです。
 桃を栽培していたのは昭和40年頃までです。桃だけでは収益が不安定でした。そのため、昭和40年頃桃を止めて、酪農を営むようになりました。

         我家が営んでいた広大な桃園、ただをこねている子供は私


 さて、Eさん姉妹とNちゃんのおかげで、ほんどの桃に袋を被せることができました。ありがとうございました。7月初めには美味しい桃を収穫できると思います。手伝っていただいた方々には、お礼の意味も込めて何個か差し上げて美味しく食べていただこうと思っています。
 今栽培しているのは、早生と晩生の品種です。前者は、小ぶりですが早く収穫できます。後者は、収穫時期はやや遅いものの大きくて甘い白桃です。今年はどんな美味しい桃が収穫できるか、とても楽しみです。

             桃の緑と空の青に映える、白い桃袋

コメント
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