すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

音声ファイルが心に落ちる

2014年06月06日 | 雑記帳
 秋田市で研究会があり,その行き帰りの車中で,ずっと音声ファイルを聴き続けた。
 「ほぼ日」の「今日のダーリン」,それと堀裕嗣さんのブログ記事の抜粋だ。

 ネットのチェックで気になったものをコピーしていた。車通勤でなくなったので,まったく機会がなくなっている。こうした時間はある面で貴重だ。


 それぞれ5つ程度だが,繰り返して聴いた中で,印象めいたものだけ再録しておこう。「前進」という言葉の「前はどっちだ」という話題の中で,結論めいたことを,糸井重里氏はこういう言い方をした。

 笑顔が減っていくような方向は、後ろだ。
 ありがとうの声が聞こえてくる方向が、前だ。



 これは,そうだなあと納得する。そんなふうに見ていくと自分たちの進めていることの評価は案外簡単だ。

 そして,この言葉も味わい深いと思う。現実的にその「前進」を支えている。

 敵と味方に分けるのではなく、
 勝ちと敗けを区別するのでなく、
 どちらにもよろこびへの道を指し示せるのは、
 おそらく「寛容」と、そのなかまの「ユーモア」だけだ。



 堀さんのブログで聴きながら笑ってしまったのは,「学級崩壊力」という言葉だ。教師力や学級経営力を考えるうえで,まるっきり反対の要素を考えてみると,概念がはっきりするという,実に興味深い考えだ。
 そうして,次のように述べている。そこがもっとも堀さんらしく,鋭い視点だと思う。

 想定した「学級崩壊力」をすべて実践しても学級崩壊しない教師もいれば、それなりのスキルを身につけているのに学級を崩壊させてしまう教師もいる、それが現実です。

 いわゆるキャラクターを自覚できているか,ということにつながる。


 そして,唐突に結びついたのは,寛容やユーモアのこと。

 それらを日常的に体現できている教師は,かなり強いということが,すとんと心に落ちた。