すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

それでも教育は未来を

2014年06月23日 | 雑記帳
 土曜日の「石川晋×堀裕嗣『ふたり会』feat.佐藤正寿in仙台」は、なんとも興味深い会だった。お三人の知名度は相当なものだと思うが意外と集客度が低いのは、どういう理由か。やはりある意味では「通好み」なのかなと勝手に解釈する。実践的な内容より人物的な関心が強いと言える自分などは最たるものだろう。


 講座を聴いて印象に残った言葉はいくつかもあるが、今回特に残しておきたいマイベスト3は「すぐれた実践と言われているものは、すべからくキモい(石川)」「仕事力とは、スキルではなく考え方である(佐藤)」そして「(教職を目指したのは)データ収集できる面白さ(堀)」である。多様な内容だった。


 今回のテーマは「つなぐ」ということ。この三人の「つなぐ」に関する意識は、表面上は違いが際立つように感じるが、根底には共通点があるように思う。信ずるに足る自分を作り上げてきた道程の深い洞察である。手の伸ばし方や引っ込め方がきっと自在なのだと思う。凡人はぐずぐずしている。鼎談でよく分かった。


 会場入り前、石川さんと偶然に出会った。その折話された教師教育の現状への危惧や、正寿さんが耳にされた某県教育センターの対応の酷さなど、詳しく書けない話が大変面白かった。直接出逢う醍醐味だ。さて、三人の鼎談の最後には教育の未来を語る困難さが指摘された。しかし、教育は未来を語ることに違いない。