すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

影響者の形,そして声

2014年06月20日 | 読書
 「2014読了」62冊目 ★★★

 『教師の作法 指導』(野口芳宏  さくら社)

 当然であるが、再読である。

 以前の感想メモも残していた。


 野口先生から、「沼澤さん、教師っていうのはね、影響者なんだよ」と話しかけられたのは、駅へお送りする車中であったと思う
 ずいぶん前のことで、すくなくともこの本を出される以前だったはずだ。

 今回改めて読みなおし、次の部分のレベルに目がいった。

 ◎標準伝達者
 ◎伝達巧者
 ◎影響者
 ◎教育者・感化者



 「影響者」で括れる一つとして「教育者・感化者」があるととらえていいだろう。

 「影響」という語を解説した先生の文章に背筋がのびる。

 「影は形に従い、響は声に応じる」の意。一つの原因が必ず密接な関係にある他に力を及ぼし、変化を起こさせること。その意味で言えば子どもは教師の影であり、子どもの成長は教師の呼び掛けに応じてきまる。


 子どもは良くも悪くも教師の影響下にあることを、通りいっぺんの意味ではなくて噛みしめたい。

 元気か、明るいか、誠実か、そんな言葉の問いかけで足りるようだ。