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ウィスキーなみに辛口で

2014年10月05日 | 雑記帳
 朝ドラ言いたい放題シリーズ…『マッサン』,一週間まとめて視聴した。まずは中島みゆきの主題歌「麦の歌」。書きおろしだと言う。いわゆる朝ドラを意識はしただろうがやはり「みゆき節」なので,夜向きかなあとも思う。プロジェクトXのイメージがつきまとって,どうしても「男の応援歌」的になるのがどう出る?


 ヒロインが脚光を浴びる朝ドラではあるが,今回は「マッサン」自体も同等の扱いで,キャストトップは玉山鉄二だった。この「玉鉄」,男優として位置は正直微妙で,B+かA-程度だろう。大河にも多く出たが主役一歩前の扱いだったし,このドラマで真価が問われる。演技が固いのはそのためかと邪推してしまう。


 外国人初のヒロイン。ぎこちなさは,演技つまり大正期に日本に来た外国人としての表現なのか,ただの力不足なのか,よくわからない。しかしある意味では新鮮である。結局のところ,不慣れに見えることは期待につながるし,不慣れがそのままキャラクターになることもあるし,感ずるのは内面性なんだと思う。


 脚本や演出に関して,第6話までのところで思ったのは,ちょっとした隙間,空白があることだ。例えばウィスキーとの出会いが詳しく描かれていない気がするし,結婚前後の詳細も物足りない。構成上,後付なのかもしれない。しかし,細かい描写が必要な場面も少し端折り感がある。セリフ以外の表情を追うべき。


 ところで,このドラマはウィスキー文化に影響を及ぼすのか,興味深い。今自分がウィスキーを口にするのは,年2,3回あるかないか。50代,60代にとってはもう思い出の酒なのか。流行もあるが,酒は生活スタイルと結びつくことが多い。ウィスキーグラスは少なくとも自分にはフィットしないということか。