すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

通用するスキルを導く

2015年08月06日 | 読書
 【2015読了】73冊目 ★★★

 S17『診察室でする治療・教育 軽度発達障害に医師が使うスキル』(横山浩之  明治図書)


 講座でのお話と重ね合わせつつ、メモしながら再読した。

 印象的なフレーズを残しておく。


P19  良い行動をしようと努力し始めた途端にほめる

P20  簡単なことなのにしないのは、生活習慣の乱れを意味する。簡単なことだからこそ、徹底する意味があると考えている。

P21   簡単に習得できるようなことなら、それは基礎・基本とは言わない。そして、簡単に習得できるようなものには、いろいろなことに応用できる柔軟さはない。

P65   勉強することを初めて行う子どもには、ムダな努力をしないで覚える体験を先にさせたい

P83   一言の指示で数工程の作業をこなすお手伝いをさせることが「段取りよくこなす力」を使いこなすコツである

P156   前思春期のころになると、日記指導などで鍛え上げられたおかげで、三段論法を使わないとテーマを取りだすことができない教材の読みとりも可能となっている。言ってみれば、「心の黒板」ができてくるのだ。

P171  ひとつの一般目標に対して数個ないしは十数個の行動目標が設定される



 改めて、幼児から高校生までそしておそらく大人にも通用する原則が書かれているのだなあと思った。

 特にP21の「基礎・基本」について書かれた文章は、学習だけでなく仕事の面についても、深い真実として受け止めなくてはいけない気がした。