すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

最後の夏休み、たぶん

2015年08月25日 | 雑記帳
 今年の夏休みは、前半と後半にくっきり分かれた気がする。前半は7月下旬から8月1週目の研修ウィークに向けた準備やら実際の運営やらで、目まぐるしくも充実した日々を過ごすことができた。春以来少しずつ構えを作ってきたことでもあり、3つの会ともにそれなりの成果を挙げられたことを素直に喜びたい。


 後半はお盆前から少しまとまった休暇をとれたので、私事はたくさんあったがそれなりにゆったり過ごせた。我が子はさておき、親類の子どもたちの成長を見るにつけ、自分が確実に歳をとっていることを感じさせられる。しかも身体は衰えていき、精神は成熟していないという有様なので、少し辛く思えたりする。


 読書冊数は18冊。まずまずか。研究会関連の再読も結構あり、それも印象深い。時を隔てて読むと、目をつけるポイントが違うのは当然か。それがその期間の自分の成長(変容?)なのだろう。同じ文章であっても、読み手や環境が変化したことで、意味や価値が変わるというごく当たり前のことが新鮮に思えた。


 「戦後70年」に関した記事や放送などが多かった。一部しか見ていないが、戦時を描くものはどれも、人間、特に日本人の周囲に流されやすい弱さがあぶり出されている。社会環境の激変もあるし、以前のように戦争に向かう道がパターン化されるとは思わない。しかし、民族の弱い部分はまだ改善されていない。


 「戦後70年」と実感を持って言える人は80代以上の層であろう。特に戦後生まれにとって、その言葉はどれほどの歴史認識を抱えているかで重みが違う。自分も含めて重みを抱えていない者は、ある意味その軽さを生かして俯瞰して視ることが大事だ。いろいろな記事に触れ、ぼんやりとそのことを考えた夏だった。