すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

まだ過渡期

2015年08月07日 | 雑記帳
 鍛国研の第7回全国大会(秋田大会)が終了した。ずいぶんと以前から野口芳宏先生からお声をかけていただいたが、態勢が調わずにいわばラストイヤーでの開催となった。大会をするには諸条件が悪く、野口先生を始め北海道事務局の方々に大変なご難儀をかけながら、地元開催ができたことは一つの喜びである。


 一昨年、昨年と続けて参加し感じたこと…例えば協議の時間が少ない、一斉に参観できない授業があるなどの点について、意見を出し取り上げていただいたので、運営面はある程度満足している。しかし内容面を振り返れば、各々の提案性をもっと色濃くすべきでは…という思いが残る。ただそれには準備が必要だ。


 上の考えが実現可能だったかと言えば、甚だ心許ない。大会を打つことはそれほど単純ではない。そう思うと7回も継続して準備運営してきた事務局の方々の熱意には頭が下がる。長い移動距離をものともせず、運営の煩雑さを的確に処理されていた。まさに、自分が手をつけられなかった「普及」という大仕事だ。


 普及させるためには、数多くの授業提示が必要になる。また異なるニーズを持つ参加者が選択して参観できる場を設定することは、有効な手なのかもしれない。そう思うと、一貫して授業提示にこだわってきた大会開催の筋道は納得できる。ただ協議にもあったように「そろそろ」明確なステップアップの時期とは言える。


 「学習用語」辞典もその一つなのかもしれない。しかし、それが今回提示された授業で行かされることはなかった。テーマにある「その活用」は皆無と言っていい。もちろん教材研究時点ではあったろう。だとすればその実際を明らかにすることが、授業提示より重視されるべきだ。その意味でも大会はまだ過渡期だ。