すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

去年は、サルも考えていた

2017年01月16日 | 教育ノート
 細かく降り続く雪のなか、近所の兄弟二人がランドセルを背負い

 我が家の前を通り過ぎて行った。


 今日から三学期が始まるのだなあ…


 ふと、去年自分の干支でもある申年の始業式に話したことを思い出した。

 初任の若い先生の顔写真を利用させてもらいながら語ったことだ。


 原稿を探して読んだら、なかなか良いではないかと自画自賛(笑)。

 激励の意味を込めてアップしてみる。


・・・・2016.1.13 原稿 

 今日から三学期です。そして新しい年が始まりました。

 「えと」といって、それぞれの年には、12の動物が割り当てられていることを皆さん知っているでしょう。
 今年は「申」年。この中で、申年生まれの人はいるでしょうか。

 さて、こよみのサルはこんな書き方をしますが、ふつうはこんなふうに書きますね。
(「申」と「猿」を提示します)
 では、サルの写真を…、秋田にある大森山動物園では、この冬でも動物園を開くそうで、今年のポスターが、この前新聞にのっていました。(写真をプロジェクターで映します)



 人間に一番近い動物と言われるサル、とても似ているところが多いそうなんですが、違いはなんだろう?と考えてみました。
 サルの代表・・・・人間の代表・・・・
 (写真をプロジェクターで映します)

 みなさんはどう思いますか。

 先生は、こんなふうに考えてみました。

 例えば、ある道に一本のバナナが落ちていたとします。
 これを見つけたとき、サルはずはやくぱっと来て、バナナを取って、食べるでしょうね。

 しかし、人間は、そんなふうにするでしょうか。
 このバナナは何だろう。本当にバナナか。なんで落ちているんだろう。汚くはないのか・・・・と様々なことを思う。そして、考えます。

 「ことば・文字」をつかって、ふだん生活しているから、しっかりと考えることができるんです。
 サルにも、サルの言葉があって、伝えることはできるそうですが、きっとバナナを見たサルの頭の中は「あっ、バナナ」「食べたい」それしかないんだよね。

 そこで、さっきのポスター。上に「考えるサル」とあるけれど、先生は本当かな、と思ってしまったのでした。


 さて、みなさんはこの漢字を知っていますね。
 (「」という字を映します)
 もう一年生もならったでしょう。

 「正しい」…間違っていない、よいこと、という意味ですが、この漢字のでき方を紹介します。

 これは、一画目と、下の四画に分かれます。
 「一」という字と「止まる」という字ですね。
 (色分けして、提示します)
 成り立ちは、「一」が昔のお城、お城の塀、壁などを表していて、そのつながりから「めあて」というふうに考えられるそうです。
 「止まる」という漢字は、足の裏の形からできたものです。
 だから、進むという意味になっていくようです。
 昔、中国で戦争をしているときに、軍隊がお城を目指して進んで、お城を囲んでいるへいのところで、止まって、どう攻めるか、考えているようなイメージです。

 だから、この漢字は、こんなふうに考えることができそうです。

 「ちょっと」「止まって」「考えよう」。そうすれば、正しい行動ができる。
 (文章を少しずつプロジェクターに提示します)

 正しい行動は、西馬音内小学校の目標「ぜんしん」につながります。

 三学期も、「ぜんしん」できるように先生方といっしょにがんばっていきましょう。

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