すぷりんぐぶろぐ

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旧暦元日に、点を打つ

2017年01月28日 | 読書
Volume37

「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。」

 2005年6月、米スタンフォード大学卒業式でのあの有名なスピーチで。スティーブ・ジョブズが語った一節である。

 できるだけ、計画的・意図的そして継続的ということを頭に染み込ませるように仕事をしてきたと思う。
 それは、指導ということについての師の教えでもあった。

 しかし一方で、何かをなし得たと感じたのは、やはり目の前の一時一時の点を強く打つことに精を出したときだったことは否定できない。

 相反する構えとは言えないが、齢を重ねてくると「将来」の見え方に変化が生ずることは否めないし、計画性より即時性が強くはなっているだろう。



 まず「点を打つ」ということに意図的であれば、それなりの充実は得られるだろう。
 それを成果とか足跡といった言葉で評価するのは他者であり、自分には案外見えないものなのだ。

 「ぽち」という黒点を記しつつ、たまには句読点を打っていく毎日であればいい。
 
 そんなふうに思う、今日は旧暦元日である。