すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

「調べ学習」ネタ開発気分

2019年08月11日 | 雑記帳
 子ども司書養成講座で、俳句や絵本を扱ったアニマシオンの講座は楽しくやれた。実はもう一つ講座を担当しており、それは「調べ学習」だ。昨年度は県を通じて専門講師を手配していただき、実施したようである。今年は計画段階で「自分がやるよ」と軽く引き受けたものの、教員時代に手慣れていたわけではない。


 6月中旬に、昨年実施した内容をある小学校で行うという話を聞き、参観させてもらった。某出版社百科事典の販促の一環だろうと思われた。グループの数だけ事典が準備されているので、一括指導には向いている。自前では出来ないなと思いつつ、事典の使い方などは国語辞典にも通ずるし、結構面白いと感じた。


 講座を組み立てていく段階になって、どう切り出すか考えた。そもそも、もはや事典や図鑑などを使って調べる時代じゃないという認識がある。しかし「だからこそ」という思いもある。そこで「なんのために、図書館の資料で調べ方を学ぶと思うか」と発することにした。たどり着くまでが大切という発想である。


 授業のように活発な問答はできなかったが、「山登り」に喩えて説明した。ヘリコプターで一気に頂上へ着く者と、一歩一歩様々な景色を見ながらたどりつく者との違い。そして、身に付くことの違いである。5年生以上の子たちなので、理解してくれたようである。「調」の「周」とはぐるりと回ることで、関係深い。


 実際の活動は、得意技(笑)の国語辞典クイズから始め、事典(書物)の部分の名称、使い方、種類など。それから調べるテーマについて事典で探し始める。問題はまとめ方でレポート型は時間的に無理。そこでクイズ形式で表現することにした。これが思いのほか集中してくれ嬉しい。久しぶりに教材開発した気分だ。