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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

ベスト1。

2009-12-20 | 短文紹介
産経新聞2009年12月20日の読書欄に、花田紀凱(かずよし)氏の書評が掲載されておりました。とりあげた本は、工藤美代子著「関東大震災『朝鮮人虐殺』の真実」。
そこに「ぼくが今年読んだノンフィクションのベスト1だ。」とある。
う~ん。暮れも押し詰まってくると、今年の「ベスト1」を教えてもらえる楽しみ。
これは、読んでみたい気がします。

外山滋比古著「思考の整理学」を読んでいたら、
ことわざについての文がある。
「学校教育では、どういうものか、ことわざをバカにする。ことわざを使うと、インテリではないように思われることもある。しかし、実生活で苦労している人たちは、ことわざについての関心が大きい。現実の理解、判断の基準として有益だからである。ものを考えるに当たっても、ことわざを援用すると、簡単に処理できる問題もすくなくない。」(p187)

こういう箇所を読むと、次に外山滋比古著「ことわざの論理」を読みたくなったのでした。
それをちょっと読んでしまうと、つぎに「思考の整理学」に、こんな箇所があったことが思い浮かぶ。

「忘れるときにも、ほかのことをすればいい。ひとつの仕事をしたら、すぐそのあと、まったく別のことをする。それをしばらくしたら、また、新しい問題にかかる。長く同じことを続けていると、疲労が蓄積する。能率が悪くなってくる。ときどき一服してやり、リフレッシュする必要があるのはそのためだ。しかし別種の活動ならば、とくに休憩などしなくても、リフレッシュできる。・・・・
つまらないことはいくらメモしてもいい。そうすれば、安心して早く忘れられる。大切なことは書かないでおく。そして、忘れてはいけない、忘れたら、とり返しがつかないと思っているようにするのである。人間は、文字による記録を覚えて、忘れることがうまくなった。それだけ頭もよくなったはずである。」(p118~121)

という言葉があった。
さて、外山氏の新刊に、そういえば「忘却の整理学」というのが出ております。

まあ、そういうことで、
工藤美代子著「関東大震災『朝鮮人虐殺』の真実」
外山滋比古著「忘却の整理学」
の二冊を、今日ネット注文。
コメント
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