季刊雑誌「考える人」冬号が発売されておりました。
新聞の広告によりますと、
「年を重ねることで、何かのとらわれから自由になり、精神がみずみずしく輝くようになる老年時代。面白い話が集まりました。28日発売です。ご期待下さい。」
なんて、メッセージが新聞に載っているじゃありませんか。
こりゃ、とにかく買ってみましょう。
すぐに、近所の本屋さんに電話。とどけてくれました。
読まず、ぱらぱらめくるだけ。それでも楽しめました。
まずは、アンケート「老年をめぐる私のおすすめ本3冊」。
そこに、二人。村田喜代子・関川夏央の薦める3冊がフムフム。
あとは、丸谷さんのインタビュー
「・・用例が大切なんですね。今度出たエバラ退蔵の『江戸時代語辞典』はとてもいいですね。近頃亡くなった尾形ツトムさんが整理編集した。エバラ退蔵が十万枚ものカードを作っていて、戦争中には防空壕の地面の下に埋めておいて助かった。しかしエバラさんは亡くなって、それを尾形さんが引き受けた。尾形さんの弟子たちが七十歳のお祝いをしたいといったとき、尾形さんは『そんなことする必要はないから、これを手伝ってくれ』といって弟子たちに手伝わせて、尾形さんが亡くなる直前に角川から出た。これはとてもいい字引きで、二万何千円もするものが、いま三千部出ているんだそうです。・・・」(p108)
養老孟司氏の言葉。
「私自身がニコニコ顔で思い出すのは、少し前に亡くなられた河合隼雄さんです。いつもニコニコして駄洒落ばかりおっしゃっていた。人の意見を訂正せずに聞いていらして、最後は文化庁長官で激務をこなされていてね。河合さんと何人かで勉強会を定期的に開いていたことがあります。会議室なんかを借りて、月に一回くらいだったか集まっていました。勉強テーマなんてそっちのけで、ずっと駄洒落や笑い話でした。懐かしいなあ。河合さんとの思い出はすべて笑いに満ちています。・・・」(p43)
新聞の広告によりますと、
「年を重ねることで、何かのとらわれから自由になり、精神がみずみずしく輝くようになる老年時代。面白い話が集まりました。28日発売です。ご期待下さい。」
なんて、メッセージが新聞に載っているじゃありませんか。
こりゃ、とにかく買ってみましょう。
すぐに、近所の本屋さんに電話。とどけてくれました。
読まず、ぱらぱらめくるだけ。それでも楽しめました。
まずは、アンケート「老年をめぐる私のおすすめ本3冊」。
そこに、二人。村田喜代子・関川夏央の薦める3冊がフムフム。
あとは、丸谷さんのインタビュー
「・・用例が大切なんですね。今度出たエバラ退蔵の『江戸時代語辞典』はとてもいいですね。近頃亡くなった尾形ツトムさんが整理編集した。エバラ退蔵が十万枚ものカードを作っていて、戦争中には防空壕の地面の下に埋めておいて助かった。しかしエバラさんは亡くなって、それを尾形さんが引き受けた。尾形さんの弟子たちが七十歳のお祝いをしたいといったとき、尾形さんは『そんなことする必要はないから、これを手伝ってくれ』といって弟子たちに手伝わせて、尾形さんが亡くなる直前に角川から出た。これはとてもいい字引きで、二万何千円もするものが、いま三千部出ているんだそうです。・・・」(p108)
養老孟司氏の言葉。
「私自身がニコニコ顔で思い出すのは、少し前に亡くなられた河合隼雄さんです。いつもニコニコして駄洒落ばかりおっしゃっていた。人の意見を訂正せずに聞いていらして、最後は文化庁長官で激務をこなされていてね。河合さんと何人かで勉強会を定期的に開いていたことがあります。会議室なんかを借りて、月に一回くらいだったか集まっていました。勉強テーマなんてそっちのけで、ずっと駄洒落や笑い話でした。懐かしいなあ。河合さんとの思い出はすべて笑いに満ちています。・・・」(p43)