新聞は切抜かないで、まるまる一ページを手でやぶり。必要な箇所のまわりを折畳んでおくのが私の癖。というか、ただ機械的にちょっと気になる箇所を、やぶいておく。そんな惰性のなかで、ひさびさにこりゃファイルしておきたいと思った文がありました。
2009年12月29日産経新聞一面左上のコラム。
田中優子さんのコラムで「ちょっと江戸まで」。
今回が最終回だそうで、その題が「寺子屋の教育を取り戻せ」。
うん。よかった。
そういえば、産経12月5日の土曜日の「書評倶楽部」は、中島誠之助氏が本の紹介をしておりました。そのはじまり
「装丁の味わいの良さと手頃な厚さとは読書人を引き付ける。題名と著者の組み合わせは内容に興味を持たせるものだ。私はこのマジックに見事に引っかかって、あろうことか難解なこの本を日曜日の午後の読書に選んでしまった。2時間もあれば読み終えるのに読後の思考が10日経っても頭の中をぐるぐる回っている。詰まらないのか面白いのか分からない。結論が出ないのだ。一見うるさ型の佐高信と見るからに才女の田中優子が故人の杉浦日向子をあの世から連れ戻してさんざ酒の肴にしている。・・・」
こうはじまっているのです。
最後は引用でした。
「杉浦の『現代に笑いが少ないのは失敗してはいけないんだと子供のときから教えられているからで、失敗して当たり前というふうに育っていかなければ笑えないですよ』のひとことはガツンとくる。この本の語りに打っちゃりを食わないように、もう一度読んでやらねばなるまい。」
うんうん。お正月の読書はこれにいたしましょう。
「杉浦日向子と笑いの様式」(七つ森書館・¥1890)
2009年12月29日産経新聞一面左上のコラム。
田中優子さんのコラムで「ちょっと江戸まで」。
今回が最終回だそうで、その題が「寺子屋の教育を取り戻せ」。
うん。よかった。
そういえば、産経12月5日の土曜日の「書評倶楽部」は、中島誠之助氏が本の紹介をしておりました。そのはじまり
「装丁の味わいの良さと手頃な厚さとは読書人を引き付ける。題名と著者の組み合わせは内容に興味を持たせるものだ。私はこのマジックに見事に引っかかって、あろうことか難解なこの本を日曜日の午後の読書に選んでしまった。2時間もあれば読み終えるのに読後の思考が10日経っても頭の中をぐるぐる回っている。詰まらないのか面白いのか分からない。結論が出ないのだ。一見うるさ型の佐高信と見るからに才女の田中優子が故人の杉浦日向子をあの世から連れ戻してさんざ酒の肴にしている。・・・」
こうはじまっているのです。
最後は引用でした。
「杉浦の『現代に笑いが少ないのは失敗してはいけないんだと子供のときから教えられているからで、失敗して当たり前というふうに育っていかなければ笑えないですよ』のひとことはガツンとくる。この本の語りに打っちゃりを食わないように、もう一度読んでやらねばなるまい。」
うんうん。お正月の読書はこれにいたしましょう。
「杉浦日向子と笑いの様式」(七つ森書館・¥1890)