和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

週刊新潮のコラム。

2011-04-28 | 短文紹介
昨日、週刊誌を2誌買う。
週刊新潮と週刊文春。
花田紀凱氏は、2誌をプロとアマに喩えたのでした。
とりあえず、買うには買ったのですが、
別に読む気もおこらず、グラビアとコラムへと目がむかいます。
そういえば、コラムで比較すると、
週刊文春は市民派の若手が並んでいるような感じで、
震災について、思わず聞いてみたくなるような顔ぶれとは違う。
それに対して、週刊新潮は、グラビアにあるのが、
もと山本夏彦氏が書いていた指定席に、「管見妄語」という連載の藤原正彦。あと気になるのは「変見自在」の高山正之。そして櫻井よし子の「日本ルネッサンス」。
ここでは、櫻井氏の連載コラムから引用。

「・・・菅直人首相は復旧ではなく、新たな社会の創造を目指すとして4月11日、復興構想会議を設置した。議長の五百旗頭真氏は4月14日の初会合で、首相の意思に従って会議では原発問題に触れないと述べ、批判を浴びたが、エネルギー政策における原発の位置づけを明確にすることなしには、復興計画は語り得ない。氏はまた、自身の復興案も語っている。農業従事者は海岸から離れた高台に住み、平地の水田や港に車で通う。作業中に津波が襲えば適切な位置に建設予定の堅牢な建物の上層階に避難する。住居となる高台は地震と津波で生じた瓦礫を利用して整地するなどである。
一連の事業の財源は基本的に復興税に求める姿勢も明らかにした。原発問題は取り上げないとしたのと同様、この点も首相持論の増税を表明したと見られており、岡田克也幹事長が取りまとめる、民主党の復興計画も増税とセットである。・・・」(p180)

このあとに、「幾つかの助言」が書かれています。なるほどなるほどと傾聴に値するご意見。こういう助言が、復興構想会議にとりあげられればなあ。まず何よりも、復興構想会議の面々へと共有されることを望みたくなるコラムなのでした。

そうそう思い浮かぶのは、福沢諭吉。

「福沢諭吉という人は、石橋湛山の回想録にもありますように、政府が実行できないようなことを政府にねだる論説はやめろという人でした。福沢諭吉は時事新報を主宰していましたから、『これを読んだら政府が実行したくなるようなものを書け』と言っていた。これは福沢の持っているひとつの魅力であります。」
コメント
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