和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

優先順位。

2011-04-14 | 短文紹介
4月13日(水曜日)は、出先でお昼。
11時15分ごろに、中華料理屋へ入って、注文はレバニラ定食。
まだ、お客はいなくって、ゆったりと店のテレビの前に陣取っておりました。
食べながら、テレビのワイド番組をみていると、その日の日経新聞の記事を紹介しております。気になったので、帰りに駅で日経を買いました。
晩は、池上彰の番組を見ておりました。
「池上彰が伝えたい。東日本大震災の今。震災から一か月・・今の被災地を池上彰が取材現場感じたものとは」(テレビ朝日)
そういえば12日も池上彰氏の番組を見ていたのでした。
13日の池上氏の番組は、被災地へおもむき、自然体での人との接触と語らいを写し出しており、たいへんに参考になりました。ボランティアが全国から自発的に来ていること、それをさりげなく紹介していることに、身近で突き動かされるような感情がわいてくるのでした。最後の池上氏の〆の言葉も、普段の生活にもどってゆき、ふだんの生活をしっかりとしてゆくことが、応援になってゆくのだというようなことを語っており、ちょっとはきりした言葉を思い出せないのですが、ビデオに録画しておけばよかったと思ったりしたのでした。

一方の日経新聞は読み返せます。
編集委員坂本英二氏の署名記事は「首相の決意が伝わらない」。
震災一カ月にあわせた菅直人首相の記者会見をとりあげておりました。

「被災地の復興に全力を挙げる姿勢を強調することに重点があった。・・しかし具体的に関しては『津波被害を受けないよう高台に住む』『自然に優しいエコの街』という以前に言及したアイデアを繰り返すだけだった。新たに付け加えた『弱い人に優しい社会』という言葉も抽象的、情緒的な印象をぬぐえない。」

「首相は復興計画づくりに向けて『地域の要望を尊重する』『全国民の英知を結集する』『未来志向の復興を目指す』との3つの原則を掲げた。これでは何も言っていないに等しい。『野党にも青写真をつくる段階から参加してほしい』と呼びかけたが、政府・与党がまず方向性を示さなければ議論は深まらない。・・・・野党は震災直後から予算の大胆な組み替えを求めてきたのに、いまだに明確な方針が定まらないのは政府・与党の怠慢である。」

そして、最後にこう書き込んでおりました。

「危機に際して政治の役割は、突き詰めれば国家目標を明示し、政策の優先順位をどうするかだ。そうした決断は最終的に首相が責任を持って下さなければならない。
自民党など野党との協力のあり方も『何をなすか』という目的意識が問われる。今の首相の言葉からは、困難な状況をどう打開していくのかという決意が少しも伝わってこない。」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする