和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

引導の渡し方。

2014-10-19 | 短文紹介
【引導を渡す】
これで最後だという宣告をする。

新潮45の11月号。
そこに小田嶋隆氏が
「『お山の大将』野党の死屍累々」
と題して書いておりました。

それを読むと、
「引導を渡す」という言葉が浮かびました(笑)。

では引用。

「民主党のだらしのなさが、政策以前の
ところにある以上、その中にいる議員さんが、
たまたま素晴らしい政策を語っていたのだと
しても、私は簡単に支持する気持ちにはなれない。」

「圧倒的な票差で政権を託されたにもかかわらず、
民主党は、その政策と支持層と熱と議席を、
すべて自分たちで台無しにしてしまった。
震災という不運な偶然はあったにせよ、
彼らの実行力の不足と、内部分裂の愚かさと、
対官僚折衝術の稚拙さと、説明能力の低さは、
われわれの予想のはるか上を行く、
とんでもないレベルのものだった。」

「彼らが信頼を失った理由は、
掲げた政策への不満や不支持ではなくて、
彼らの政治家としての資質そのものへの
不信だからだ。
『どんなに立派な看板を掲げても、
席に座るのがあの人たちである以上、
何をやってもダメにきまっている』
と、民主党は、そういうふうに
思われてしまっている。」(p50~51)


うん。こうしてキチンと
引導を渡してやることができて、
それを読むことができるよろこび。
コメント
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