和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

誤魔化しが利くレベルでしょう。

2014-10-03 | 朝日新聞
雑誌「WILL」11月号に
日下公人氏が
「朝日新聞の凋落は広告を見るだけでも分かるのだが、経営の悪化を広告で取り戻すという路線を変えられないため、いまも紙面の半分が広告になっている。新聞協会が『広告は五割まで』と抑えているからこの程度で済んでいるが、申し合わせがなければいくらでも増えるだろう。・・・」(p90)

とあったのが印象に残ります。
さてっと、昨日発売の週刊文春10月9日号には
保存版総集編「34人の怒り、嘆き、励まし」として
『「朝日新聞」問題 私の結論!』が載っていて
いろいろな方の発言を聞けるので楽しめました。
そこにも、日下公人氏の文が載っているので
ちょっと、途中から引用。

「第三段階は10年(2010年)。人件費削減のために早期退職者制度を実施すると、その破格の条件に、幹部も含む社員の応募が殺到した。つまりベテラン記者たちが朝日に見切りをつけたわけです。
第四段階は、ベテラン記者の抜けた穴を補填するはずの優秀な学生が入ってこなくなったことです。象徴的なのが、今春の『朝日新卒社員に東大卒ゼロ』というニュースでしょう。
・・・現状は、まだかろうじて誤魔化しが利くレベルでしょう。しかし、今以上に段階が進めば致命的です。
現場記者のプライド失われて記事がさらに劣化し、トップが裸の王様になって経営が動脈硬化を招くようになれば完全に手遅れです。すべては連鎖反応です。ある一点を過ぎれば、一気に破綻に向かって進んでいってしまうでしょう。」(p27)

うん。いろいろな人の意見が並ぶと、
明快な方の意見が際立つという
ありがたさがあります。

また、見開き(p24~25)に
半藤一利氏と中西輝政氏とを順番に
並べられております。
ここだけで、読む比べられるのが
魅力で、紙面構成に惹かれます。
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