和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

見て話す。

2014-10-30 | 地域
林望著「『時間』の作法」(角川ssc新書)
を読み直す。うん、今度は味わえた感じ(笑)。

たとえば、
「読み手には『読まない権利』も
『途中で読むのを止める権利』もあるのです。」
(p67)とある。
ああ、朝日新聞定期購読者へと
教えてあげたくなるような言葉です(笑)。

今回、気になったのは、第四章の
「無駄なく『話す』こと」でした。

そこに
「人にものごとを伝えたいときには、
やはり相手をよく見て話すこと。
これが重要であると感じさせられるのです。」

うん。私はついつい目線がそれる。
しかも、若い女性をじっと見ることができず、
ついつい目線が下がる。ちょうどそれが
胸元で止まったりするから厄介。

うん。小津安二郎の映画でも、
笠智衆さんなどが、目線をそらせて
会話を成立させているのを見ると、
ホッとするくらいです(笑)。

林望氏の文を引用してみます。

「また、相手の目を見ないで話す人、
眼を逸らしてしゃべる人がいますが、
これはいちばんよくありません。
本人はただ淡々と話しているつもり
かもしれませんが、これではどんなに
内容が素晴らしくても、相手の心を
惹きつけることはできないでしょう。
・ ・・・・・・・
とくに会話において目線がまったく合わない
というのは、その時点でもはや会話ではありません。
目を見ないということは、発している言葉の
反応を確かめないということ、あるいは、
自分の反応を相手に見せないということです。」(p81)

「やはり言葉で説得しようと思ったら、
相手の顔をちゃんと見て話さないと
いけません。」(p85)

うん。この苦手をなんとか
克服するようにします(笑)。

ちなみに、この本の「はじめに」に
こうありました。

「つまり、『無駄な時間を省く』というのは、
言い換えるなら『有用な時間を生産する』
ということです。」

とあります。
何とか有用な会話が成立しますように。
コメント (2)
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