外山滋比古氏は、お茶の水女子大学名誉教授。
ということで、
こんな箇所が読めました(笑)。
「女子の名は、男子の名よりも流行があるらしい。
男子名は、昔から漢字で貫かれているが、
女子の名は多彩である。
お茶の水女子大学は、日本でもっとも古い
女子の学校のひとつである。女子の名を
知るには、その同窓会名簿が便利である。
明治12年(1879)卒業のクラスは、
『ちせ』『くり』『ふき』『まつ』『なみ』
など、すべて平仮名である。
明治42年(1909)になると、『マスエ』
『カツヲ』『スミ』『テイ』『ミエ』など、
全員が片仮名になっている。
平仮名はなぜ消えたのかわからない。
昭和4年(1929)になると、
平仮名四、片仮名三、漢字二十一、と
圧倒的に漢字が多くなっている。
さらに、平成10年(1998)のあるクラス
の卒業生を見ると、漢字三十二、
平仮名二、漢字が絶対的である。
最近の名前ではまた新しいスタイルが
あらわれた。『天飛(そらと)』
『涼咲(みずき)』『麻有(まあ)』
『来桜(くら)』『陽希(やんひ)』
『心結(ことい)』『涼芽(りめ)』
『輝音(はいど)』。・・・」
(p138~139)
以上は
外山滋比古著「聴覚思考」(中央公論新社)
ということで、
こんな箇所が読めました(笑)。
「女子の名は、男子の名よりも流行があるらしい。
男子名は、昔から漢字で貫かれているが、
女子の名は多彩である。
お茶の水女子大学は、日本でもっとも古い
女子の学校のひとつである。女子の名を
知るには、その同窓会名簿が便利である。
明治12年(1879)卒業のクラスは、
『ちせ』『くり』『ふき』『まつ』『なみ』
など、すべて平仮名である。
明治42年(1909)になると、『マスエ』
『カツヲ』『スミ』『テイ』『ミエ』など、
全員が片仮名になっている。
平仮名はなぜ消えたのかわからない。
昭和4年(1929)になると、
平仮名四、片仮名三、漢字二十一、と
圧倒的に漢字が多くなっている。
さらに、平成10年(1998)のあるクラス
の卒業生を見ると、漢字三十二、
平仮名二、漢字が絶対的である。
最近の名前ではまた新しいスタイルが
あらわれた。『天飛(そらと)』
『涼咲(みずき)』『麻有(まあ)』
『来桜(くら)』『陽希(やんひ)』
『心結(ことい)』『涼芽(りめ)』
『輝音(はいど)』。・・・」
(p138~139)
以上は
外山滋比古著「聴覚思考」(中央公論新社)