気になるので、角川選書の
二木謙一著「戦国武将の手紙を読む」を
古本で注文。
熊谷書店(仙台市青葉区一番町)
500円+送料80円=580円
本文はきれい。
「まえがき」のはじまりを引用。
「歴史研究の材料として、最も史料的な
価値が高いものは古文書(こもんじょ)である。
古文書とは文字をもって自己の意思を特定の
他の人に示したもので、平たくいえば発行者と
受け取り人がある古文献をいう。・・・・・
このように記すと、いかにもむずかしく感じられ
るであろう。けれども、一般に手紙・書簡と
呼ばれているものも古文書であり、・・・
さまざまな名称の古文書も、総じていえば
手紙の1種なのである。」
もう少し引用を続けます。
「手紙を書くことは、現代では普通のこと
であるが、古代や中世の日本では非日常な
ことであった。それは文字を知り、また高価で
希少な紙を使用することができたのは、
ごく一部の階層に限られていたからである。
手紙による伝達が広く一般にまで普及したのは、
室町時代頃からであった。それ以前の奈良時代の
文書のほとんどは公的なものであり、平安・鎌倉
時代には、貴族や上流武士などの一部においては
私的な手紙を書くこともなされたが、全体的には
やはり公的文書が多かった。それが鎌倉末期に
なると、地方の豪族や百姓たちの間にも、
わずかな漢字を交えて平がなや片カナによる
文書を書くことがみられるようになり、さらに
室町時代には、日常の私的な意思の伝達を文書で
行うことが上下の社会にゆきわたり、
往来物(おうらいもの)と呼ばれる手紙の文案集
のようなものまでがさかんに読まれた。かくして
手紙は、時代の下降とともに、日本人の生活の
中に浸透していったのである。
古文書は、いずれも各時代の人や社会をうかがう
貴重な史料であるが、私が最も興味をひくのは、
やはり戦国武将の手紙である。・・・」
この本は実物の手紙の写真は、
おもいっきり省かれて(少しはあります)
人物絵の写真とともに、活字にした手紙を
解読・解説しているようです。
私事。とうとう今年は、
年賀葉書に一行のコメントも書かずに、
ほとんどを、出してしまいました(笑)。
二木謙一著「戦国武将の手紙を読む」を
古本で注文。
熊谷書店(仙台市青葉区一番町)
500円+送料80円=580円
本文はきれい。
「まえがき」のはじまりを引用。
「歴史研究の材料として、最も史料的な
価値が高いものは古文書(こもんじょ)である。
古文書とは文字をもって自己の意思を特定の
他の人に示したもので、平たくいえば発行者と
受け取り人がある古文献をいう。・・・・・
このように記すと、いかにもむずかしく感じられ
るであろう。けれども、一般に手紙・書簡と
呼ばれているものも古文書であり、・・・
さまざまな名称の古文書も、総じていえば
手紙の1種なのである。」
もう少し引用を続けます。
「手紙を書くことは、現代では普通のこと
であるが、古代や中世の日本では非日常な
ことであった。それは文字を知り、また高価で
希少な紙を使用することができたのは、
ごく一部の階層に限られていたからである。
手紙による伝達が広く一般にまで普及したのは、
室町時代頃からであった。それ以前の奈良時代の
文書のほとんどは公的なものであり、平安・鎌倉
時代には、貴族や上流武士などの一部においては
私的な手紙を書くこともなされたが、全体的には
やはり公的文書が多かった。それが鎌倉末期に
なると、地方の豪族や百姓たちの間にも、
わずかな漢字を交えて平がなや片カナによる
文書を書くことがみられるようになり、さらに
室町時代には、日常の私的な意思の伝達を文書で
行うことが上下の社会にゆきわたり、
往来物(おうらいもの)と呼ばれる手紙の文案集
のようなものまでがさかんに読まれた。かくして
手紙は、時代の下降とともに、日本人の生活の
中に浸透していったのである。
古文書は、いずれも各時代の人や社会をうかがう
貴重な史料であるが、私が最も興味をひくのは、
やはり戦国武将の手紙である。・・・」
この本は実物の手紙の写真は、
おもいっきり省かれて(少しはあります)
人物絵の写真とともに、活字にした手紙を
解読・解説しているようです。
私事。とうとう今年は、
年賀葉書に一行のコメントも書かずに、
ほとんどを、出してしまいました(笑)。