どなたにも、忘れた頃に
本棚からとりだす本がありますよね。きっと(笑)。
それが、雑誌だったり、詩だったり、古典だったり・・・。
ということで、昨日わたしがとりだしたのは、
板坂元著「続 考える技術・書く技術」(講談社現代新書)。
安い古本を買っていると、いつのまにか、増える。
それを充実してきたと思うか、屑の山とみるか(笑)。
板坂元さんは、「基本的な態度」として、
こう指摘されておりました。
「書いた文章を読んでくれる人に対するエチケット
としても、情報収集に執念を燃やすことは、
基本的な態度なのである。」(p166)
今回この新書をパラパラとひらいて
気になったのは『パレトの法則』でした。
そこを引用。
「本といえば、本の整理にもパレトの法則を適用する。
たとえば本を千冊持っている人があるとして、
それをまんべんなく利用する人は絶対にいない。
これも、利用度の高い本は、その中の20パーセント、
つまり二百冊と考えてよい。だから、その二百冊を
身近なところに置いておけば、調べもの書きものは、
いざという時に汗水たらして本の山を引っくりかえす
ようなことはない。・・・・・
読む方も、何十冊読破などというのは、あまり意味がない。
大事な20パーセントを徹底的に読むだけでよい。
あとはパラパラとめくって拾い読みをする。
時間がないときは、パラパラも不必要。
そのかわり、必要な本は、どんなに読みづらく
退屈な本でも、忍耐づよく読み通さねばならない。
多分、読書家といわれる人は、
無意識のうちにパレトの法則を実行している人
ではなかろうか。20パーセントといえば
5冊に1冊、全巻をちゃんと読み通すのは、
たいていの人がその程度どまりだろうと想像する。」
(p141~142)
はい。板坂元氏による
『それをまんべんなく利用する人は絶対にいない』
というご宣託は、わたしにはありがたいなあ。
あとは、気楽に、京都関連の古本を、
これからも、買ってゆくことに。うん。
千冊という数字。これは夢物語(笑)。
ということで、
板坂元著「続考える技術・書く技術」を
また、本棚へともどす。