和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

20年以上前のはなし。

2020-12-30 | 朝日新聞
雑誌WILL2021年2月号。
そこの櫻井よしこさん。

櫻井】隔世の感を禁じ得ません。
私は20年以上前、講演で『慰安婦は強制連行ではない』と
発言して糾弾されました。

今ほど慰安婦のウソに気づいている人たちが少なかったので、
当時はすさまじいバッシングの嵐に晒された。
仕事場には大量の抗議の手紙が届き、
紙がなくなるまでFAXが送りつけられ、
抗議の電話は鳴りやみませんでした。
なかでも目立っていたのが、北海道発の抗議です。
主として北海道教職員組合から、ほぼ同じ文言の
抗議が届いたのを覚えています。(p43)

阿比留瑠比(産経新聞論説委員)と櫻井さんの対談は、
題して『晴らされた濡れ衣』。

阿比留】 2014年8月5日、朝日新聞は慰安婦報道について
検証記事を載せ、9月には本社で記者会見を開き、当時の
木村伊量(ただかず)社長らが吉田証言をめぐる一連の
慰安婦報道の誤りについて謝罪した。ただ、植村氏の
記事に関しては『事実のねじ曲げなどはない』と強弁していました。


対談のはじまりには、編集部からとして、植村隆記者が
「『慰安婦記事を捏造した』等の指摘で名誉を傷つけられたとした、
として櫻井氏と小社(WILL)および・・・総額1650万円の損害賠償
と謝罪記事の掲載を求める訴訟を提起した。」
その訴訟の経緯を短くまとめておりました。

「2018年11月、札幌地裁は櫻井氏の記事は
『植村氏が意図的に虚偽の事実を報道したとの印象を与えるから
原告(植村氏)の社会的評価を低下させるものであるが、
当該記述には、真実性・真実相当性が認められ』るとして、
植村氏の請求を棄却。

植村氏は地裁の判決を不服として控訴したが、
2020年に札幌高裁は一審判決を支持し、
『その摘示された事実又は意見ないし論評の前提と
されている事実が真実であると証明されているか、
真実と信じることについて相当な理由があると認められ』る
として、植村氏の控訴を棄却した。

そして2020年11月、最高裁は
植村氏の上告を退ける決定を下した。

これにより、請求を棄却した、一、二審判決が確定。
5年以上にわたる法廷闘争は、
櫻井氏の勝訴、植村氏の敗訴に終わった。」(p30~31)

うん。この箇所も引用しておきます。

櫻井】 ・・・・
朝日新聞は2014年、福島第一原発事故に関する
『吉田調書』についても『所長命令に違反、所員の9割が撤退』
などと事実に基づかない大記事を書いた。

記事の間違いを指摘する産経新聞や門田隆将さんに対して、
『謝罪や訂正をしなければ法的措置を視野に入れる』といった
主旨の抗議書を次々に送りつけました。

結局、朝日は誤報を認めて・・・・(p36)

さて、今年2020年の最高裁の棄却判決のあとに

櫻井】 最高裁判決を報じる産経の記事を、
安倍前首相がフェイスブックでシェアして、
『植村記者と朝日新聞の捏造が事実として確定したという事ですね』
とコメントしました。
すると植村氏側は、安倍前首相に投稿を削除するよう抗議の文書を送り、
『誠意ある対応をお執り頂けない場合には法的措置を執らせて頂く』
と迫った。(p36~37)


はい。WILL2月号には、櫻井よしこさんの
20年来の重みが集約されて語られております。





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