和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

夜は夜あけよ。

2020-12-09 | 本棚並べ
「難波大阪」の附録に
牧村史陽氏が「『郷土と史蹟』を書き終って」という
短文を書いているのですが、そこに

「単なる名勝案内ならばなんでもないが、
それでは私は飽き足らない。今までにあまり知られていない
古代遺跡や、文化碑、天然記念物までも、どこかに
こんなものがあると知れば、私はすぐに車を走らせた。
・・・・」

はい。「難波大阪」の一冊である、牧村史陽の『郷土と史蹟』
をパラリとひらくと「与謝蕪村の句碑」という箇所がでてくる。
そこだけ引用してみます。

「与謝蕪村の句碑  東大阪市新喜多

   日は日くれよ 夜は夜あけよ と鳴くかはず

近鉄奈良線永和駅の北方、旧暗越奈良街道を東へ、
長瀬川の高井田橋の手前、田中益次郎邸の奥庭にある。
先代松仙翁が蕪村の句を愛し、
その筆跡を得て昭和11年に建てたものである。」(p347)

はい。自分の家の奥庭に、句碑を建てる。
というのがいいですね。お寺だとか、名所に建てる
のとはわけが違う。しかも「その筆跡を得て」という
のだから、何とも言えません。
はい。自分のお墓をつくるのとは、違います(笑)。


コメント
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