おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

読書21「鉄道廃線跡を歩くⅨ」(宮脇俊三編著)JTBキャンブックス

2009-08-27 21:41:50 | つぶやき
 とっくの昔に廃線となった、京成電気軌道白髭線。その痕跡を探して、始発駅の向島駅から終点の白髭駅まで、自転車や徒歩で二、三回行ってみました。
 けれども、その痕跡は全くなく、せいぜい京成押上線の曳舟・八広間の線路際に残されているくらい(それも何となく想像できるという程度で、今やそれも高架線工事のために跡形もなくなっています)。それ以外は、全く分からないと思っていました。
 昭和22年の航空写真(goo)では、まだ線路の敷地と思われる場所が散見できます。点々とぼんやりと輪郭がうかがわれだけですが、それでも、たどっていくと、始発駅から終点まで何とかつかめるのが、航空写真のおかげ。
 それからすでに60年以上が経過し、今や全く面影がない、ということをこのブログで書いたことがあります。
 このシリーズには、載せられてあるだろうとは思っていましたが、意地でも調べないようにしていました。でも、かなり気になっていたことも事実。
 そこで、今回、この本を入手して確認しました。当時の地図や5万分の一の地図を紹介して、さらに現在の(といっても、2002年発行当時)現地写真まで掲載されています。私が歩いて見過ごしたところも、写真付きできちんと実地検分したようすが説明されてありました。(この項は、岡田克孝さんの署名入りですが。)改めて、私の不明を恥じました。
 ただ、廃線に関して、もう一つ取り上げている城東電気軌道の跡の記事は、その廃線になった跡が何カ所も断続的に緑道公園になっているせいもあって、私もほぼ同じ道筋をたどって記事にすることができています。
 「鉄道廃線跡を歩く」シリーズは、国内の廃線を現地調査したもので、写真や記事を見るだけで、私の中では、もぜひ行ってみたいと思うような高揚感がもたらされます(かなりマニアックですが・・・。)ⅠからⅩまでで10冊が発行済み。 
 この他にも、未成線、保存鉄道さらに海外の保存鉄道等々、多彩な内容を持ったシリーズとなっています。
 廃線跡の旅は、実に奥深いものがあります。著者は、鉄道に関して、その道の権威中の権威。その多年の成果の跡を追わせていただけるだけでも、とても満ち足りた気分になりました。
コメント
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