Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

国境を越える

2022年11月24日 06時30分47秒 | Weblog
物語とみどころがよくわかる名作バレエ70鑑賞入門
 「1929年、ディアギレフの死と共に、バレエ・リュスは解散。その後、アメリカの富裕な青年リンカーン・カースティンとの出会いによって、バランシンに転機が訪れる。アメリカにバレエ芸術を定着させたいという夢を抱いたカースティンに招かれ、1933年渡米。翌年、スクール・オブ・アメリカン・バレエが開校し、『セレナーデ』が発表される。」(p124)

 「新しい自由な社会」の担い手は、「大量の専門技術職層、およびこれと結びついた芸術家ないし芸術関連専門職層、そして独立度の高いマネージャー層」と考えられるわけだが、戦前にもこの種の”国境を越える”人たちはいた。
 私見では、その典型がリンカーン・カースティンである。
 こういう人たちが各国に一定数存在するようになれば、自由で平和な世界が実現されることになるだろう。
 日本にも、鈴木幸一さんのような、芸術のために私財を投じる実業家は存在するが、まだまだ少数であり、西欧やアメリカなどと比較すれば「周回遅れ」の状況にあるのだろう。
 ・・・などという偉そうなことを言う私も、サラリーマン時代には、カースティンのような人物が、事業を起こすために融資を申し込んできたとすれば、

 「融資を行うためには、不動産担保が必要です

と答えることしか出来なかったのかもしれない。
 もっとも、当時の私は、「国境を越える」(脱サラして留学する)ために、お金を貯めていたのではあるが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする