【秋公演「ガラスの靴」】
「振付作品を創作するにあたり、いつも気にかけている事があります。”こうでなくてはならない”という考えです。これは定着している考え方やイメージ像、ストーリーやキャラクター、振付や演出など様々なものに言えることです。」
「どうか皆様も”こうでなくてはならない”という考えを一度取っ払って、楽しんでいただけましたら幸いです。」(公演フライヤーより)
振付家:宝満直也氏の、フリーになってから最初の全幕バレエ(のはず)。
「シンデレラ」にはいくつものバージョンがあるが、おそらくフレデリック・アシュトン版が最も有名で(フレデリック・アシュトン版バレエ「シンデレラ」あらすじとみどころ解説)、シンデレラが妃として迎えられるという結末である(ちなみに、個人的には、「白馬の王子」が最後まで登場しないヨハン・コボー版(トゥーシューズとスリッパ)が印象深い。)。
「ガラスの靴」は、フランス?の、ある人気ブティックが舞台である。
「振付作品を創作するにあたり、いつも気にかけている事があります。”こうでなくてはならない”という考えです。これは定着している考え方やイメージ像、ストーリーやキャラクター、振付や演出など様々なものに言えることです。」
「どうか皆様も”こうでなくてはならない”という考えを一度取っ払って、楽しんでいただけましたら幸いです。」(公演フライヤーより)
振付家:宝満直也氏の、フリーになってから最初の全幕バレエ(のはず)。
「シンデレラ」にはいくつものバージョンがあるが、おそらくフレデリック・アシュトン版が最も有名で(フレデリック・アシュトン版バレエ「シンデレラ」あらすじとみどころ解説)、シンデレラが妃として迎えられるという結末である(ちなみに、個人的には、「白馬の王子」が最後まで登場しないヨハン・コボー版(トゥーシューズとスリッパ)が印象深い。)。
「ガラスの靴」は、フランス?の、ある人気ブティックが舞台である。
エラ(シンデレラ)は、オーナーのガブリエラ夫人に孤児院から引き取られ、ゴーストライターならぬゴーストデザイナーとして働いている。
そこを訪れた貴婦人のはからいで、エラはコレクション・パーティーに参加することになり、そこでスーパースターに出会うというストーリー(但し、エラがスーパースターと結ばれる結末ではない)。
つい先日、同じコンビ(秋山瑛さん&秋元康臣さんによるニキヤ&ソロル)で「ラ・バヤデール」を観たのだが(エコな演出)、全く違うシチュエーションで、しかも秋山さんは髪をおろしているので、別人のようである。
主役の二人以外では、ガブリエラ夫人を演じるブラウリオ・アルバレスさんの怪演(顔芸を含む)が光り、また、退団又は引退したダンサー(高岸直樹さん、川島麻実子さん、八幡顕光さんほか)のオーラが際立っている。
やはり、現役のダンサーとは意気込みが違うようだ。
さて、芸術家に限らず、およそ仕事をする人間であれば、”こうでなくてはならない”という発想から時々抜け出す必要があると思う。
ところが、これと反対のことに終始して、”こうでなくてはならない”を強要する組織(特に大企業などの官僚主義的組織)のなんと多いことだろう。
退団又は引退したダンサーのパフォーマンスが光るのは、この種の「組織の束縛」から解放された状態にあるからかもしれない。
そこを訪れた貴婦人のはからいで、エラはコレクション・パーティーに参加することになり、そこでスーパースターに出会うというストーリー(但し、エラがスーパースターと結ばれる結末ではない)。
つい先日、同じコンビ(秋山瑛さん&秋元康臣さんによるニキヤ&ソロル)で「ラ・バヤデール」を観たのだが(エコな演出)、全く違うシチュエーションで、しかも秋山さんは髪をおろしているので、別人のようである。
主役の二人以外では、ガブリエラ夫人を演じるブラウリオ・アルバレスさんの怪演(顔芸を含む)が光り、また、退団又は引退したダンサー(高岸直樹さん、川島麻実子さん、八幡顕光さんほか)のオーラが際立っている。
やはり、現役のダンサーとは意気込みが違うようだ。
さて、芸術家に限らず、およそ仕事をする人間であれば、”こうでなくてはならない”という発想から時々抜け出す必要があると思う。
ところが、これと反対のことに終始して、”こうでなくてはならない”を強要する組織(特に大企業などの官僚主義的組織)のなんと多いことだろう。
退団又は引退したダンサーのパフォーマンスが光るのは、この種の「組織の束縛」から解放された状態にあるからかもしれない。