Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

周回遅れ(1)

2022年11月09日 06時30分14秒 | Weblog
経団連の影響力占う試金石、「中途」改め経験者採用呼びかけへ…消極的な印象払拭
 「経団連は、新卒者ではない従業員の採用で一般的に使われている「中途採用」という言葉の使用をやめ、「経験者採用」に統一するよう会員企業に呼びかける方針を固めた。「中途」が与える消極的な印象を払拭(ふっしょく)し、円滑な労働移動を促して経済の活性化につなげる狙いがある。

「就社」から「就職」、それは国民が選択すべき問題
 「これがもし本質的な「就職」システムに変わったらどうなるか。まず、企業が応募者に対して要求する資質が変わり、職種に応じて専門的な知識・能力を求める場合が増えるだろう。その場合、職種などに応じた待遇の差が大きくなる可能性もある。「就社」における採用基準として重視されていた「性格」「人柄」「コミュニケーション能力」などのウエイトは自ずと低下し、大学で培った専門的な能力が評価対象の中心となる。大学教育に対する要求が高くなり、大学自体もレベルが高まるかもしれない。

 これが最近の記事だというので驚く。
 既に90年代から、各国が高等教育に注力してきたのだが(新しい自由な社会と「博士」たち)、日本は周回(30年ほど?)遅れということかもしれない。
 さて、新しい自由な社会の担い手である「大量の専門技術職層、およびこれと結びついた芸術家ないし芸術関連専門職層、そして独立度の高いマネージャー層」のうち、「経験者採用」の中から生まれて来る可能性があるのは、「独立度の高いマネージャー層」(おそらくこれには起業家も含まれている。)だろう。
 こうした人材にとっての障壁は、やはり「労働力移動コスト」と「信用の機能不全」だろう。
 「労働力移動コスト」についていえば、私などは、転職や専門職大学院への入学を繰り返すアメリカ人が羨ましく思える。
 それは、「労働力移動コスト」の問題に余り悩まなくて済むからである。
 何しろ、日本で転職や専門職大学院への入学を繰り返すと、新卒入社組との間には、”マイホーム”1件分くらいの差がついてしまうのだから。
コメント
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