Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

周回遅れ(6)

2022年11月14日 06時30分46秒 | Weblog
いま日本に「世襲」「偏差値エリート」のボンボン医者が急増中 医者の能力格差はこんなとこにも…
 「京都大学名誉教授の橘木俊詔氏らの研究によれば、医者の父親に生まれた男子のうち39%が医者になっていると推計されている。さらに、すべての医者のうち、親が医者である人の割合は36%にのぼる。
 「とくに近年は、かつて高学歴の理系学生が入社していた三菱重工や東芝といった企業が業績不振にあえいでいる。以前であれば、エンジニアになっていたはずの人材が、安定志向の風潮のなか医者になっていくといったケースは増える一方だ。

 現在では、(例外はあると思うが)知的階層の担い手たることを医師に期待するのは難しい。
 なので、消去法でいくと、「新しい自由な社会」の担い手としては、専門技術職層の中でも「法曹と霞が関(官僚)」くらいしか残らないことになるだろう。
 ところが、霞が関(官僚)のモラル崩壊は指摘されて久しいし、ロースクール出身者についても、資質に疑問のある人材がちらほらいるようである。

逮捕の経産官僚「2人で相談」 有名私大付属高の同級生
 「逮捕されたのは、同省産業資金課係長の桜井真(28)=東京都千代田区一番町=と産業組織課職員の新井雄太郎(28)=東京都文京区向丘1丁目=の両容疑者。有名私立大の付属高校の同級生だという。

 うち一人は、「国がばらまく金。取れるものは取ろうと思った」と供述していた(「国の金、取ろうと」 容疑の元経産官僚 給付金詐欺)。
 この背景に、「「日本」という問題」、つまり「国家」の不存在と「国庫」の統御不能というお馴染みの問題があることは明らかだが、さらにその根底には、また別の問題(病気)が潜んでいる。
 重要なのは、桜井被告について、省内では「仕事の出来る人」という評価がなされていたことである。
 このことから、当該省庁あるいは霞が関全般で、「知的階層」の「知」とはおよそ異質な「知」が、ある種の資質として重視されていることが窺われる。
 但し、この点について、高等教育機関(大学や大学院)に責任を問うのは筋違いだろう。
 というのも、こうした偽の「知」の基盤が培われたのは、大学に入る前だと思われるからである。
 こういう風に考えてくると、やはり中等教育が根深い問題を抱えていることは間違いなく(知的信用)、ここにある病気の発生源を断つことが最優先課題であるように思える。
 だが、残念なことに、私にはこの問題を分析する知識も能力もない。
 どなたか、非常に有能な教育学の研究者の方などが、この問題を分析をしてくれないものだろうか?
 そういうプロジェクトに、国は惜しみなく予算を出すべきだと思うのである。
 「法曹と霞ヶ関(官僚)」の一部は、既にこの病に侵されて久しいのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする