第16回 渋谷の午後のコンサート 〈クリスタル・クラシック〉
「「あいつがゴミ箱に捨てたスケッチだけでも一曲書けそうだ」。これはドヴォルザークの非凡なメロディメーカーぶりを称えたブラームスの言葉。」(曲目解説より)
ドヴォルザークは、クラシックの作曲家の中でも屈指のメロディーメーカーと言われており、ブラームスも称賛している。
「交響曲第8番」で言うと、第3楽章が「スラブ舞曲集」と同じく、”ドヴォルザークしか作れない”メロディーに入るだろう。
メロディーメーカーらしく、彼は歌曲やオペラも得意で、オペラは10作を越える。
そこで、今回のゲストはオペラ歌手である。
恒例の質問コーナーで面白かったのは、森麻季さんのルーティンについてのお話である。
かつては、本番前にある飲み物(はっきりしないが、ハーブティーのようなものか?)を飲むというルーティンがあったが、ドイツでの公演の際、ガス入りの水しか用意されておらず、困ったそうである。
そのとき、「歌手は、どんな時でも歌わないといけないのに、ルーティンをつくってしまうと、それが守れないときにピンチに陥ってしまう」(私の記憶で再現しているので、実際は違う言葉だったかもしれない)と思い至り、ルーティンはやめたそうである。
私も、仕事上のルーティンはつくらない方が無難だと思う。
というのは、それが守れない環境におかれた時に自分が困るだけでなく、周囲の人に迷惑をかけるおそれがあるからである。
極端な例を挙げると、「締め切り直前までやる気が出ないので、書面はギリギリに出すルーティン」を有する弁護士と共同受任したケースを想像するとよい。
一緒に書面をつくる側としては、迷惑この上ないのである。
「「あいつがゴミ箱に捨てたスケッチだけでも一曲書けそうだ」。これはドヴォルザークの非凡なメロディメーカーぶりを称えたブラームスの言葉。」(曲目解説より)
ドヴォルザークは、クラシックの作曲家の中でも屈指のメロディーメーカーと言われており、ブラームスも称賛している。
「交響曲第8番」で言うと、第3楽章が「スラブ舞曲集」と同じく、”ドヴォルザークしか作れない”メロディーに入るだろう。
メロディーメーカーらしく、彼は歌曲やオペラも得意で、オペラは10作を越える。
そこで、今回のゲストはオペラ歌手である。
恒例の質問コーナーで面白かったのは、森麻季さんのルーティンについてのお話である。
かつては、本番前にある飲み物(はっきりしないが、ハーブティーのようなものか?)を飲むというルーティンがあったが、ドイツでの公演の際、ガス入りの水しか用意されておらず、困ったそうである。
そのとき、「歌手は、どんな時でも歌わないといけないのに、ルーティンをつくってしまうと、それが守れないときにピンチに陥ってしまう」(私の記憶で再現しているので、実際は違う言葉だったかもしれない)と思い至り、ルーティンはやめたそうである。
私も、仕事上のルーティンはつくらない方が無難だと思う。
というのは、それが守れない環境におかれた時に自分が困るだけでなく、周囲の人に迷惑をかけるおそれがあるからである。
極端な例を挙げると、「締め切り直前までやる気が出ないので、書面はギリギリに出すルーティン」を有する弁護士と共同受任したケースを想像するとよい。
一緒に書面をつくる側としては、迷惑この上ないのである。