私が住んでいる町は、都内有数の桜の名所ということもあって、毎日大変な混雑で、特に週末は電車に乗るのも一苦労である(酔っぱらった花見客が、空き缶だけでなく、ゲ〇やウ●コまで残していくので、住民は大変である。)。
なので、週末は、混んでくる前に仕事場に移動し、仕事場を拠点として過ごすというのが習慣化してしまった。
なかなか天気に恵まれない週末が続いていたが、土曜日は珍しく快晴の予報で、ハイキング日和となった。
というわけで、郊外の、あまり混雑しないようなところに、桜ではなく、かたくりの花を見つつ、ハイキングに行くことにした。
このアイデアは、「東京発 半日ゆるゆる登山」(ヤマケイ新書)p78に載っていたものである。
城山かたくりの里は、私有地の林にかたくりを含むたくさんの花や木が植えられていて、この時期だけ一般に開放しているらしい。
こんな広大な敷地を個人で所有しているというのは凄いことだが、散策しているうちに、何だか幸福感に包まれてきた。
ピピ島の楽園のイメージとはちょっと違うが、リタイヤ後を「山里の楽園」で過ごすというのも魅力的である(これに”鶏犬の声相聞こゆ”が加われば桃源郷である。)。
そういえば、ホームページの末尾には、管理人の肩書として「花守人」という記載がある。
英語で言えば、「フラワー・ガーディアン」になる。
昔のクラスメートに、「フォレスト・ガーディアン」(森の番人)になった人がいたが、「フラワー・ガーディアン」という仕事には夢がある。
・・・もっとも、その時までに、「最後の棒倒し」によって日本が滅亡していないことが前提になるけれど・・・。