Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

傘寿

2023年04月24日 06時30分00秒 | Weblog
ベートーヴェンチェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1
 R.シュトラウスチェロ・ソナタ ヘ長調 op.6
 権代 敦彦無伴奏チェロのための“Z”ゼータ op.186(2022)~ 堤春恵委嘱作品 ~
 プロコフィエフチェロ・ソナタ ハ長調 op.119
 マルティヌーロッシーニの主題による変奏曲 H.290
アンコール
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 カサド:愛の言葉 

 80歳とは思えない力のこもった演奏で、私の見る限り、楽譜は殆ど見ておらず、指も殆ど見ていない。
 というのも、ほぼ常時目を瞑っていらっしゃるからである。 
 恍惚とした表情で演奏していらっしゃるが、たまに目を開くと、正面約4メートルのところに座っている私と視線が合ってしまう。
 目を合わせると何となく申し訳ない気がするので、そんな瞬間を事前に予測して、目線をピアノの河村さんの方向に逸らせるようにした。
 ところで、チェロというのは、楽器の中でも一番「身体性」が強いように思う。
 ピアノは指の延長で、トランペットが口の延長だとすれば、チェロは「手と体幹」の延長という感じがする。
 なので、おそらく、チェリストは普段から腕の筋肉と体幹の筋肉(腹筋など)を鍛えているのではないだろうか?
 また、ピアニストの場合、演奏に没頭しているうちに上下の動きを行う人が多いが(その極限は、立ち上がってしまうアンジェラ・アキ)、堤さんに限らず、チェリストの場合、演奏に没頭してくると左右に揺れる人が多いようだ。
 最後のアンコール曲:カサド「愛の言葉」では、殆ど椅子から離れて踊りだそうとしておられた。
 こんな感じで、90歳記念、100歳記念も聴いてみたいと思う。
 
コメント
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