小学校時代の同級生に、専業農家の子が一人いて、私の母にこっそりと教えてくれたことがある。
それは、
「うちはイチゴを作ってるけれど、家族は絶対にイチゴを食べません。なぜなら、農薬まみれだから」
というものであった。
もっとも、40年近く前の話なので、今では農薬の除去技術も向上しているから、事情は変わっているかもしれない。
だが、イチゴには、農薬以外に、カビの問題もある。
「あなたが食べるものに入っている反栄養素の中でもう一つ大きいのが、カビ毒(マイトキシン)だ。ほぼどんな人でも慢性的に毎食微量のカビ毒を摂取しているが、目には見えず、非常に確認がしにくい。」(p32)
デイヴ・アスプリー氏はカビ毒に敏感だそうで、別著でもカビ毒の脅威を強調している(カビから身を守る)。
私もカビには敏感な体質のようで、収穫からちょっと時間の経ったイチゴを食べると、てきめんに鼻詰まりや頭痛などの症状があらわれる。
最初は花粉症かと思っていたのだが、1週間程度で症状が消えるので、調べてみたら、カビ毒のようなのだ。
ちなみに、今年は、用心してあまりイチゴを食べなかったのに、飲みかけのペットボトルから飲み物を飲んだら、やはりてきめんに上記の症状があらわれた。
個人的には、イチゴと飲みかけのペットボトルは要注意だと思うのだが、「防カビ剤不使用のレモン」も要注意である。
朝、1杯のコップにレモン果汁と岩塩を入れて飲むのが日課なのだが、防カビ剤不使用のレモンは、注意していないとカビが発生していることがる。
「反栄養素(自然由来のものやカビ毒など)」と「人工の毒(農薬など)」を避ける生活というのは、なかなか難しいのである。