IT化

逮捕状請求で600キロ　証拠コピー600万円…IT化で劇的変化?
　「捜査書類を電子データ化し、逮捕状はオンラインで取り、裁判もビデオリンクで遠隔から――。刑事手続きのＩＴ化をどこまで進めるかを検討する議論が２７日、法制審議会（法相の諮問機関）で始まりました。書類や対面による捜査・公判が強いている現状の負担と、効率化だけを追求するわけにもいかない課題を探りました。」

　刑事司法においては、「予断排除の原則」がいわばネックとなって、おそらくIT化は相当遅れるのではないかと思う。
　刑事事件の場合、予断排除の観点から、第一回公判前の記録は検察庁が持っている。
　なので、例えば、弁護人が裁判所に勾留状謄本（被疑事実が記載されている重要な書面）を申請すると、裁判所は、検察庁から記録を借り出して、謄本を作成する。
　これが面倒だと思わない弁護人はいないと思う。
　こうした障壁を、どうやってクリアーするかは、結構な難問だろう。