Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

1時間で聴く「真夏の夜の夢」

2022年08月21日 06時30分04秒 | Weblog
東京オペラシティ特別演奏会~真夏の夜の夢~ Tokyo Operacity Special Concert ~Midsummer Night's Dream~

 「真夏の夜の夢」と訳すのはミスリーディングで、正確には「夏至の夜の夢」であり、この時期に演奏するのはちょっと違うという気がする(世界が完成する日(その6))。
 とはいえ、私はこの曲が大好きなので、チケットを買って聴きに行った。
 だが、これは普通の演奏会ではない。
 中井貴惠さん(私くらいの世代にとっては実に懐かしい!)による「語り」と、二人のソプラノ&メゾ・ソプラノ歌手及び合唱団による「歌」が付いている。
 つまり、管弦楽に「声」が加わっている。
 この曲は、もともと戯曲「夏の夜の夢」の各場面に対応して作られているので、こういう「語り」や「歌」が有効なのである。
 ちなみに、私の一番のお気に入りである「間奏曲」については、「森の中で恋人ライサンダーを探す貴族の娘、ハーミアの不安と憂い・・・」というナレーションがあり、普段思い浮かべているイメージとピッタリなのでひそかに嬉しくなった。
 さて、「夏の夜の夢」(新潮文庫版)を読むと2時間くらいかかるだろうが、今回の演奏会のやり方だと、1時間足らずで音楽を聴きながらあらすじも理解することができる。
 そういえば、エイフマン・バレエ『アンナ・カレーニナ』(全2幕)も、まともに読もうとすると2,3日くらいかかりそうな長編小説を約2時間に圧縮しているので、小説を読む時間がない人には便利なのかもしれない(但し、原作と登場人物の数からして違っているけれど・・・。)。 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クジャク人間

2022年08月20日 06時30分07秒 | Weblog
逮捕の高橋治之元理事、本誌が聞いていた仰天素顔「力は森喜朗より上」「電通本社ビルで副業」
 「「ステーキそらしお」は、高橋容疑者が東京・六本木で経営する店で、「特選銘柄牛コース」が2万2000円という高級店だ。
「高橋氏は、『ステーキそらしお』での会食は店のプライベートルームでおこないます。ここには、FIFAの幹部など世界のスポーツ界の重鎮と撮った写真などが飾られています。この部屋に政治家たちをわざわざ呼びつけて自身の功績を誇示し、マウントを取るのです」(JOC関係者)


 この記事を読んで、私は、「歴代大臣の写真が飾ってある会議室に長時間就活生を拘束する某官庁」、「事務所説明会でのパワーポイントによるプレゼンが終わるや否や、ブラインドを全開にして超高層階からの眺めを修習生に堪能させる某大手渉外事務所」、「応接室のサイドボードにわざとお客さんに見えるように『レミーマルタン13世』を置いている法律事務所」(レミーマルタン ルイ13世って何種類あるの?ルイ13世の起源とラインナップ)なんかを思い出してしまった。
 こうした組織/人たちは、「相手に対してマウントを取りたい」という点で共通している。
 そういえば、私が自動車学校に通っていたころの教官の話で一番面白かったのは、次のようなものだった。
 「女性というものは、とにかく『場』とか『雰囲気』といったもの、とりわけ「高さ」と「速さ」に弱い。よって、口説きたかったら、超高層ホテルの最上階のレストランに誘うか、景色のよいところを高級車を運転して法定速度ギリギリで飛ばしながら行うとよい
 ・・・こういう風に考えてくると、この種の人たちが、なんだかクジャクに似ているように思えてきた(なぜ、クジャクは、「人」に羽を広げるのか?)。
 なので、こういう人たちのことを、「クジャク人間」と呼ぶのはどうだろうか?
 我ながらいいネーミングだと思う一方で、クジャクはマウンティングに自分自身の羽を使うのに対し、「クジャク人間」は自分以外の人・物を使うわけなので、クジャクの方が偉いように思えてきた・・・。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逃がさない

2022年08月19日 06時30分39秒 | Weblog
小室圭さん、3回目不合格なら日本の法律事務所復帰も 帰国を望まない眞子さんとのすれ違い
 「「実は留学を終え、晴れて眞子さんと結婚した段階で、事務所としては小室さんとのつながりを断ち切っていいという考えもあったようです。もちろん、お金の返済など求めない。金銭トラブルのマイナスイメージがあり、メディアが殺到した過去から、小室さんのことをよく思わない事務所のスタッフもいたようです。
 ただ、結婚後もアメリカで生活するふたりを外務省や総領事館がフルサポートする様子を見て、考えを改めたようです」(前出・事務所関係者)
 事実、総領事館には小室さん夫婦専任のスタッフが置かれ、身の回りの生活の相談に乗っているという。また、今年2月に新たに総領事に着任したのは、秋篠宮さまとかねて親交がある人物だった。
 「小室さんとつながり続けることは、秋篠宮家、つまり将来の天皇家とつながり続けることだとはっきりしたんです。事務所は海外案件も多く手掛けます。いずれ“秋篠宮家コネクション”がプラスに働く機会がやってくるなら、小室さんを再びパラリーガルとして雇い入れることも考えていて、その環境は整っているようです」(前出・事務所関係者)


 この法律事務所は、小室さんの留学期間中、月額20万円、合計で700万円以上の経済的な支援を続けた上、返済は求めないという考えを持っていたようである。
 こういう”太っ腹”な会社は、今や絶滅したのではないかと思わせるのが、次の裁判例である。

留学費用 賃金と相殺は有効 復職後1カ月で退職 東京地裁
 「大成建設㈱で働いていた労働者が留学費用と相殺された賃金の支払いを求めた裁判で、東京地方裁判所(和田山弘剛裁判官)は相殺を有効と認め、相殺後の残金730万円の返還を労働者に命じた。労働者は同社の社外研修制度で海外の大学に留学したが、復職後1カ月も経たないうちに自己都合退職した。両者は復職後5年以内に自己都合退職した場合は留学費用を返還し、賃金との相殺についても異議を申し立てないとする誓約書を交わしていた。

 いわゆる「食い逃げ」(会社の費用で留学し、帰国後退職・転職すること)の防止を図って、留学費用を貸付としている会社は多い。
 要するに、優秀な人材は「逃がさない」のである。
 上記の法律事務所の場合、大成建設とは違った意味で、「逃がさない」ことを考えているのかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤバイよヤバイよ

2022年08月18日 06時30分36秒 | Weblog
憲法の土壌を培養する 木庭顕、ある人文主義者の肖像――「法律時報」誌上における蟻川・木庭・樋口三氏の鼎談に接して……足立治朗
 「無作法の段は重々承知しながらも、最初に筆者が一読者として抱いた率直な感想を述べさせていただくならば、そのような企画は直ちにとりやめて、木庭氏はローマ法学の地味豊かな土壌へと帰農なさるのが最上ではなかろうか。ーー勿論筆者がそのように感ずるのは、憲法学にとっての木庭氏が議論の有意義な対手となりえないからではなくて、まったく逆に、木庭氏にとっての憲法学がそうなりえないように思われるからなのだけれども。」(p183)

 ・・・といった調子で、木庭先生を主たるターゲットとしつつ、樋口・蟻川両先生もやり玉に挙げて、容赦ない批判が続く。
 具体的な内容については、本書を読んでいただくのが一番よいと思うが、それにしても、こんな文章を書く学者がいたとは!
 多くの研究者や学生が読むだろうし、後々まで残る書籍になるだろうに。
 ・・・読後には、「ヤバイよヤバイよ」という言葉しか出てこないのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いずこも同じ・・・(2)

2022年08月17日 06時30分17秒 | Weblog
「献金の報告会」を録音か“教団幹部の音声”を入手 「ノルマ示した証拠」との指摘も
  「「勝利(献金目標を達成)したところがあまりにも多くて表彰準備するときも大変でした。今まで一番、お金を現場に賞金としてみなさんに配りました。」
 教団は献金の目標を達成した教会長らに対し、賞金を出していたともとれるような発言も。さらに。
(旧統一教会幹部のものとみられる音声)「今、皆さんの113の教会が年間目標を勝利いたしました。一旦、年間勝利していますので、この牧会者(教会長)、その婦人部長、皆が『今後、11月12月のK(献金)の目標に対してどうするんだ』と、大変心配していらっしゃいますが、(目標額)100%を超えたところの分は2014年にそのままカウントして評価してやりますので、皆さん11月12月も、本当にしっかり頑張ってほしいなと思います。」


 この発言を聞いて、「うちのカイシャも同じだ!」と声をあげそうになったサラリーマンは多いはずだ。
 というのも、ちょっと文言を変えれば、これはそのまま”営業担当者会議”でのやり取りになるからである。
 ちなみに、日本で最も有名なロシア語は、「ノルマ」だそうである。
 この国において、旧ソ連の精神は今もなお勢い盛んなのである。
 私などは、「いずこも同じ・・・」というフレーズが自然に出てきてしまう。
 ・・・「見渡せば 顧客ニーズはなかりけり。いずこも同じ『ノルマ達成!』・・・」。
 ああ、「いずこも同じ『ソ連型組織』よ!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出張公演

2022年08月16日 06時30分36秒 | Weblog
《想像×創造vol.3》

 例年豪華な顔ぶれで、今年も盛況の「想像×創造」。
 今年は、昨日NHKホールで Pas de quatre と「ドン・キホーテ」を踊っていた菅井円加さんがこちらでも出演している。
 何しろ、プロデューサーの佐々木三夏先生は、菅井さんの恩師なのである。
 こんな感じで、夏休みといっても、ダンサーに休みはないようだ。
 さて、プログラムで目を惹くのは、新国立劇場バレエ団からの出演者が多いこと。
 OBも入れるとなんと10人が出演している。
 こうなると、殆ど新国立劇場バレエ団の出張公演である。
 ちなみに、秋には、同じく新国立劇場バレエ団出身の宝満直也氏振付の新作が上演される予定だが、こちらを踊るのは主に東京バレエ団のメンバーのようである。
 何だか、シリウス芸術文化ホール が、在京大手バレエ団の出張先のような位置づけになってきた。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

背の高さは七難隠す

2022年08月15日 06時30分35秒 | Weblog
NHKバレエの饗宴2022

 最初の2つの演目(Variations for four(バリエーション・フォー・フォー)とPas de quatre(パ・ド・カトル))を観て、「やはり、背が高い人は見た目がよいなあ」と感じた人は多いはずである。
 なんといっても、厚地康雄さんと中村祥子さんの”ラスボス感”が半端ない。
 この二人は、ラストで「アンダンテ」を踊った”トリ”でもある。
 そういえば、この二人は、特定のバレエ団に属していない、フリーのダンサーという点でも共通している。
 厚地さんは初出演のようだが、過去を振り返ってみると、中村さんは2013年に「中村祥子&ヴィスラウ・デュデック /『白鳥の湖』から「黒鳥のパ・ド・ドゥ」」で出演している。
 その後長らく出演がなかったのは、2015年からKバレエカンパニーに所属していたからなのかもしれない。
 というのも、このバレエ団はTBSとの関係が深いため、(推測だが)NHKのイベントに団員が出演するのはタブーだったのかもしれないのだ。
 フリーであることは、仕事を安定的に得られないかもしれないというリスクを抱える一方で、様々なしがらみから脱することが出来るというメリットも大きい。
 ちなみに、私は、「フリー」の人をほぼ無条件で応援してしまう人間の一人である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

内側を削る(4)

2022年08月14日 06時30分22秒 | Weblog
 「大森陸執行委員長の2020年12月〜21年4月の平均賃金で割合を算出すると、基本給(当時6万円)の占める割合が約15%にとどまる一方で、業績給など3つの手当てが約77%だった。また、大森さんが2022年、ドライバーから助手職(運転せず同乗)に職種変更したところ、基本給は5万円となったという。

 過去を振り返ってみると、あくまで私見だが、「内側を削る」動きは、まず(輸出型の)メーカーで起こっていて、「規制緩和」の波を受けて物流の世界に飛び火し、続いてほぼ全業界に拡大していったという印象である。
 もちろん、弁護士業界も例外ではない。
 私が弁護士になった時、ある先輩弁護士からこういう話を聞いて驚いた記憶がある。
 ボスからいきなり「来月から歩合給にするよ」と言われ、拒否することもできず従っていたところ、殆ど事件の配点がないため、月給が3万円になったというのだ。
 その先輩の事務所の場合、事務所事件以外の事件もやってよいとされていたので、過払い事件などで何とか生活費を賄ったということである。
 「完全歩合制」はそもそも労基法に違反するはずだが、こういうことが、おそらく様々な業界で起こっていたのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンサートマスターの本音

2022年08月13日 06時30分59秒 | Weblog
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2022 東京京東京交響楽団フィナーレコンサート 故郷はシェイクスピア、そして映画

 指揮者の原田さんによると、フィナーレを「ロメオとジュリエット」にすることは昨年秋の時点で決めていたそうだ。
 それはおそらく、2022年2月にリメイク版の「ウエスト・サイド・ストーリー」が公開されることになっていたからだろう。
 というのも、この映画の原作が「ロメオとジュリエット」だからである。
 さて、私が公演のプレトークで興味深いと思ったのは、原田さんとコンサートマスターの水谷さんとの、次のやり取りである(但し、私の記憶で再現しているので、実際の発言とは言い回しなどが違っているかもしれない。)。

原田「プロコフィエフって、ピアニストじゃないですか?その辺のところは、コンサートマスターとしてはどうですか?
水谷「ヴァイオリン協奏曲だと、ヴァイオリニストの助言を得たりすることも出来ると思いますが、オーケストレーションだとそれは出来ないんでしょうね。プロコフィエフの場合、ピアノみたいに『音が飛ぶ』ので、やりにくいところはあります。

 なるほど。
 ピアニストのオーケストレーションは、ヴァイオリンの演奏のしやすさのことを余り考えておらず、「音が飛ぶ」ので演奏しづらいのだ。
 このことは、実際の演奏を見ていると分かりやすい。
 ヴァイオリニストは、顎と左手で楽器本体を保持しながら、その同じ手の指を移動させ、弦を押さえることによって音程を調整している。
 なので、「音が飛ぶ」場合、手(指)を移動させる距離が大きくなり、おそらく楽器が不安定になったり、音程が不正確になったりしやすいのだろう。
 ・・・こういう話を聞くと、コンサートマスターも、「実務を知らない天下りトップのトンチンカンな指示に悩まされる生え抜き社員の悲哀」を味わっているのかと、同情したくなるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相当な衣服

2022年08月12日 06時30分17秒 | Weblog
「メッセージ性のあるTシャツ、脱いで」 地裁が傍聴人に退去命令
 「民事裁判の傍聴に来ていた女性が、原発の運転差し止め訴訟の判決文がプリントされたTシャツを着ていることを理由に、福島地裁の庁舎外に退去させられる出来事が7月にあった。地裁側が「特定の考えや思想をアピールしている」と判断し、退去を求めた。専門家は「過剰反応だ」と地裁の対応に首をかしげる。
 
 根拠規定は何だろうかと調べたところ、それらしいものが見つかった。

裁判所傍聴規則(原文は縦書き)
 「三 前号の処置に従わない者、児童、相当な衣服を着用しない者及び法廷において裁判所又は裁判官の職務の執行を妨げ又は不当の行状をすることを疑うに足りる顕著な事情が認められる者の入廷を禁ずること。

 裁判所は、傍聴に来ていた女性のTシャツが「相当な衣服」に該当しないと判断したのではないかと思われる。
 だが、この規則の主たる目的が法廷の安全・秩序の確保にあることは「秩序を維持」、「危険物その他の」などといった文言から推知されるところであり、メッセージ性のあるTシャツの着用が、規則の趣旨に違反するとは考えにくい。
 また、メッセージ性の有無や、どういうメッセージがあれば違反となるのかについても、明確な判断基準を欠くと言わざるを得ない。
 ところで、この動画(Safri Duo - Rise (Live @ HCA Once Upon a Time))の歌手が着ている「阪神タイガース」のTシャツには、「メッセージ性」があると言えるのだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする