パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

陰暦に納得

2007年11月20日 21時02分37秒 | Weblog
願わくは花のもとにて春死なんその如月の望月のころ

西行の有名な歌なのだが、ずっと変だなと思っていた
花とは桜のことで、如月には桜は咲かないのに
なんでこんな歌を歌ったのか解らなかった

ところが「陰暦暮らし」 
千葉 望著 ランダムハウス講談社を読んで
それが陰暦を前提に詠まれているのを知って
(当たり前と言えば当たり前なのだが)
なるほど、というか、もやもやしていたのが吹っ切れて
スッキリできた

それにしても、簡単に新暦に変えてしまうのは千葉氏の言うように
問題かもしれない
少なくとも節句や月見などの古い年中行事は
旧暦の方がしっくりきそうだ

なんでも便利な方に変えてしまうこの国は
神様もホテルの結婚式場まで出張してきてくれたり
祭りも人間の都合に合わせて本来とは違う土日にしてしまう

果たしてこんな事は本当にいい事なのだろうか
人間のためにいろんな事柄があるとは言うものの
なんだかちょっと違う様な
もう少し自然の姿、自然の欲求に謙虚になった方が
いい様な気がしてならない
コメント
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