ベートーヴェンの第9、ブラームスの1番
これらは構想から完成まで長い時間がかかっている
同じように大好きなブルックナーの8番も紆余曲折があって
今の形に近づくのに6年を要している
これらの楽曲を聴くと、聴き終わった後に
他のさらっと作曲された音楽と違う印象をもつ
それは時間をかけて作曲された音楽は、その時間が
音楽の中に詰まっていて、音楽体験だけではない人生上の
体験に通じるものを感じてしまう
それは職人さんがつくる手作りの道具とか作品にも通じる
必ずしも時間をかけたものが良いというわけではないが
総じて時間をかけたものは、それなりに感動する
でも例外はやっぱりモーツァルト
それこそさらっと、、
自筆のスコアを見た時(ザルツブルク・ウィーンで)
そのスコアを書く時のスピード感 迷いのなさ
その出来上がったものの躍動感
それらは音楽体験を人生体験とくくるのではない方法で
完結された世界を形作っている
結局時間をかけたものも、
天才がさらっとつくってしまったのも好きということ
確率的には時間をかけたほうが外れは少ないかもしれないが