パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

実感する諺は?

2017年09月27日 11時10分20秒 | あれこれ考えること

祖母の最期のとき、いやその前の父、祖父のときも
一番気になったのは「人生は幸せだったか?」ということ
本当のところは分からないが、できることなら
家族としては「幸せだった」と思っていて欲しい
若干ニュアンスは違うかもしれないが、似たような話にカミュのシーシュポスの神話があって
そこでは「人生は自殺しないで生きるに値するか?」以上の大切な問はないとあった

ところで、年齢を重ねると先人たち残した含蓄のある諺が心に響く
果たして実感として、人はどんな言葉に共感を覚えるのだろう 
おせっかいな話だが、選んで欲しくない諺がある
それは、「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」「出る杭は打たれる」「雉も鳴かずば撃たれまい」
これらの諺は生活する上での知恵としての役割はあるかもしれない
でも、ずっと生きてきた結果がこの結論に至るとしたら、あまりにも悲しい(余計なお世話だが)
これらの諺に共通する自分のことを自分で決められないということ、、これで本当に幸せか、、 

絵本に「100万回生きた猫」がある
この猫が真に幸せだったのは、、
絵本と言いながら、深い内容でずっと長い間支持され続けているのがよく分かる

もっとも最近読んだ本(選択の科学)ではアジア系の人たちは欧米人たちと比較して
自ら選択をするのを嫌がる傾向があるとあった
自由と責任、思うほど簡単な問題ではないかもしれない
でも他人任せばっかりの生き方なんて、、



 

コメント
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