パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

映画「鬼滅の刃」を見るにはまだ早い?

2020年10月29日 08時31分59秒 | 子どもたちのこと

「鬼滅の刃」の話題がこれだけテレビ放送されると、「関係ない!」
と思っている自分らにも少しづつ影響を与えてきている

急に、「この子たちに鬼滅の刃の映画を見せたらどうだろう?」
と思い浮かんだ
この子たちというのは火曜日・木曜日に勉強の手伝いをしている
外国にルーツをもつ小学生のこと
火曜日は2年生以下、木曜日は3年生以上の面倒を見ているが
学校では彼らなりに集中して勉強してたから、下校時間後の勉強は
少しばかり大人が思うよりは辛いものかもしれない

実際、彼らには集中力がない
なんとか真剣にやってほしいと思うが、大概の場合その要望は果たされなくて
この時間が終わって帰る頃には無力感とか落ち込んだりしてしまう

今年の七夕の短冊に「鬼滅の刃の本が欲しい」と願いを書いた2年の男の子がいた
先の木曜日に、急遽、野外でおしゃべりの訓練をした時、「鬼滅の刃」の話が出て
3年の子が内容を説明しようしたが上手くできず、それを聞いていた4年生の子が
フォローして解説してくれたことがあった
このように小学生の間では、この漫画(アニメ)は話題の中心らしい

(外国人が)日本語を勉強する方法としてアニメを見ていた
と「Youは何しに日本へ」という番組では度々紹介される
そこで思ったことは、自分が面倒を見ている子どもたちは
映画なら机に向かう勉強よりは集中していられて、結果的に日本語の勉強になるのではないか!
映画は日本語の勉強の一環として、使えるのではないかということ

ただし、聞くところによると今回の映画は2時間くらいとのこと
いくら関心があると言っても不自由な日本語の話を2時間も見ていられるかが心配だ
それに、そもそも漫画は絵で見て楽しめているとしても物語として楽しめているか
少し疑問はある

そこで、2年生の男の子に聞いてみた
「鬼滅の刃のお話ってどういう話か分かる?」
すると「本は欲しい」と言ってた子だが、内容はわかっていないようだ
「もし映画を見れるとしたら、2時間見てられるかな?」
この答えは、自分の予想した勉強法がまだ早い!と判定されたもので
「ううん!」

今朝のこと、月曜日・木曜日は近所の子どもたちと小学校の校門まで
歩いていくことにしているのだが(あいさつ推進運動)
その道の途中、映画を見てきたという1年の男の子に聞いてみた
「映画の鬼滅の刃のお話ってわかった?」
「うん、〇〇(登場人物の名前)が✗✗で、、、」と答えると
それを聞いていた4年生の男の子が話を続ける

当たり前のように日本人の子たちは言葉を覚えていく
でもそれができない子たちも間違いなく存在する
小学校で日本語を勉強しても、家に帰るとポルトガル語とか親の使う外国語を使う
良く言えばバイリンガルとなるが、どうやらそのもう一つの言語も
ちゃんとできていなくて、どちらとも不完全になっているらしい

子どもたちのストレスは、自分が意識しているかどうかわからないが
少なくないと思われる
そのストレスがどの様なかたちで表に現れるか
ストレス発散行為が周りとの関係悪化につながらないか、少し心配

新城市は今年から外国にルーツを持つ子どもたちに対して「プレ教育」をする
ことが決まって、研究期間を終えてそろそろ実践にはいるらしい
少しでもその成果が現れるといいのだが



 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする