本でも映画でも覚えていることは本質と関係ないことが多い
市川海老蔵と中谷美紀が出演した緊張感に満ちた映画
「利休にたずねよ」でも覚えているのは変なことだ
「想い人」
利休の妻の宗恩が、映画の最後の方のシーンで利休に尋ねたキーワードだ
(彼の中には妻の知らない永遠の女性がいるのではないか?という問)
この言葉は良い(好きだな)
響きも、そこからイメージできる世界もどこか非日常的な雰囲気がある
そこには永遠に満たされないようないイメージがある
そして深く内面に隠された秘密のようで
このような雰囲気のある言葉は捨てがたい
昔、祖母は台風のことを「大風(おおかぜ)」と言った
台風よりもどこか雰囲気がある
また最近では使われなくなった「入道雲」も
積乱雲というより無邪気でいたずらっぽくてずっと雰囲気がある
味気ない機能的な言葉より(それはそれで必要だが)
こうした雰囲気のある言葉も大事にしたい気分!