パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

想い人

2022年04月06日 08時43分22秒 | 徒然なるままに

本でも映画でも覚えていることは本質と関係ないことが多い
市川海老蔵と中谷美紀が出演した緊張感に満ちた映画
「利休にたずねよ」でも覚えているのは変なことだ

「想い人」
利休の妻の宗恩が、映画の最後の方のシーンで利休に尋ねたキーワードだ
(彼の中には妻の知らない永遠の女性がいるのではないか?という問)

この言葉は良い(好きだな)
響きも、そこからイメージできる世界もどこか非日常的な雰囲気がある
そこには永遠に満たされないようないイメージがある
そして深く内面に隠された秘密のようで

このような雰囲気のある言葉は捨てがたい
昔、祖母は台風のことを「大風(おおかぜ)」と言った
台風よりもどこか雰囲気がある
また最近では使われなくなった「入道雲」も
積乱雲というより無邪気でいたずらっぽくてずっと雰囲気がある

味気ない機能的な言葉より(それはそれで必要だが)
こうした雰囲気のある言葉も大事にしたい気分!

コメント
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