パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

名古屋グランパス対ヴィッセル神戸戦(久しぶりのサッカー観戦)

2023年05月04日 10時07分46秒 | サッカー

シニア無料招待を利用してGW後半の一日、豊田スタジアムにでかけた

やはり芝生のグランドは良いな!
選手はやりやすそうだし、キーパーはダイビングキャッチしても
擦りむき傷は無さそうだし、観客の目にも良さそうだし、、、
3年ぶりのサッカー観戦でそんなことが浮かんだ

Jリーグが始まった頃は芝生はこんなに良くなかった
雨の瑞穂競技場では水たまりがところどころできて
そのせいで途中でボールが止まったり
PKの蹴ったボールがキーパーの逆を取ったにもかかわらず
水たまりで止まってしまったりして
せっかくの熱戦に水を差されるというのはこういうことか!
と思ったものだった
同様に見る方も大変でかっぱを着ながら見たものだった

それが今では日本のサッカー場の芝生のレベルは
世界でもトップクラスとなっている
昨日のスタジアムからの視界はこんな感じ


席は


シニア無料で両隣りとも埋まっていた
念の為、この席は普段は幾らなんだろう、、
と調べてみると、大人3,400円だった

スタジアム往復の電車賃(名鉄国府駅から豊田)は1,900円で
駐車場代金700円の合計2,600円だから
普通なら6,000円の出費となるところを半額以下で済んでいる

豊田駅からスタジアムまでは1キロちょっとあるが戦いの前の
どこかザワザワした非日常の雰囲気を感じながら歩くのも悪くない

この試合、テレビで見ていたらどんなふうに感じたのかわからないが
(この地方ではこの試合の中継があった)
生で見るのと、きっと違った印象をもったと思われる

試合開始はバタバタする
ゲームが落ち着かない、、という表現がされるが
約10分ころ神戸の大迫がヘッドで得点
上手くいい場所に侵入して決めた、、というより
なんかあっさり決められた感じ

漠然と感じたことは、神戸の方が意図があるプレーが多かったということ
グランパスの攻撃は縦に速いことを目指していても
殆どが相手の網に引っかかって、そこからカウンターになってしまう

また高いボールの勝負は神戸の方が勝っていた
このレベルの戦いでは、さすが前日本代表の大迫はヘッドもポストプレーも
効いている感じで神戸に前を向かせるのに役立っていた

グランパスのパスはサイドには問題はないが
中央からの縦のパス、いわゆる楔のパスとかスルーパスは効果的なものはなかった
パスコースがバレていたり、微妙にパスコースが雑だったりしていた

パスセンスというのは、縦のパスの時に現れる
良い選手のパスは縦のパスがよく通るものだ
(イニエスタは縦のパスがうまい、昨日はサブにも入ったいなかった)
選手の才能を見る時、中央の縦のパスが難なく通る選手はいい選手と見ていいと思う
DFでも縦のパスとか前線へのフィードが正確な選手は
そこからが攻撃の起点となるり護りだけの選手ではない役割だ
(富安も守りだけでなくパスセンスが評価されている)

サイドの選手の才能の見分け方は、クロスを入れる時にボールを
守りの選手にぶつけるか、ぶつけないかで判断できると自分はずっと思っていた
昔のことだが、ストイコビッチが左サイドにいて、中にパスを送るとき、
彼はほとんど守りの選手の身体に当てるパスはなかった
海外の試合を見ていても、優秀選手は守りが中に入れさせないようにしていても
ちゃんと中に入れて決定的なチャンスを生み出している

試合は2点目もなんとなくあっさり神戸が得点し
戦いの糸口が見えないグランパス(なんだか出たとこ勝負に終止しているように思えた)
このまま終わるのか、、と思ったが、
ユンカーがマテウスのシュートをキーパーが弾いたところを詰めて得点し一点差となった

それでも同点になる気配はそんなに濃くはなかった
こういうときの会場というのは応援する熱気が選手を後押しする
時間がどんどん過ぎていき、残り時間が無くなっていくにつれて大声になっていく

ほとんどラストプレーに近い時間
何しろシュートを撃たねばことは始まらない
相手のゴールに攻め入って少し強引でもシュートチャンスをつかむしかない
ペナルティーエリア付近で、ボールが行ったり来たりしていた時
藤井の足元にボールが来た
この時のシーンはまるでスローモーションで見ていたかのように鮮明に覚えている
彼は目の前に来たボールをすぐに蹴らずに、一旦フェイントで相手を交わし
ボールを右に持っていきシュートしネットに突き刺さった
その瞬間の会場の大音声の喜び、熱気は、まさにサッカーを生で見る醍醐味だった

神戸の選手は悔いが残るのはわかる(審判に何やら抗議していた)
センターサークルの試合再開キックオフに神戸の選手が
やけくそに大きく蹴ったところで試合は終了
グランパスは負け試合を拾ったという感じ

それにしてもナマでの記憶というのは不思議なもので
最後の藤井の相手を交わしてのシュートというのは
その瞬間だけ時間が止まったような、まるでスローモーションのように見えたし
今でも思い出すことができる

家でこのシーンを動画で確認したが、記憶の中のシーンのほうがずっとリアリティがある
こうしたことがあるから、生観戦はやめられない、、という人が生まれるのだろう

GW後半の一日
ちょいと疲れたが、良い日だった





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする