パンセ(みたいなものを目指して)

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備忘録(養鶏所騒動絡みの)

2023年05月19日 09時50分58秒 | 養鶏所騒動

それが一般的な手続きなのか、それとも例外的なのかは、部外者の素人にはわからない
だがこの騒動(養鶏所跡地取得についての)に違和感を覚えたきっかけは
買取価格の決定のために不動産鑑定で参照された土地の4分の3が
地元の新城市ではなくて隣町の豊川市であったことが
市議会で明らかにされたことだった
「何故、地元新城ではなくて豊川市なのか?」
だがこの時点では、かすかな違和感に過ぎなかった

しかし、しばらくしてこの養鶏所のすぐ隣の場所を国が買うことになって
不動産鑑定を行ったところ、養鶏所の8分の1の価格が提示された事実を知ると
やはり何かおかしい!と疑いの目を持つことになった

この養鶏所跡地の購入は、平成最後の年の4月に臨時議会が開催されて
補正予算として提案された
異様に急いでいるな!との印象をもったが
ちゃんと不動産鑑定をする条件付きで予算案は議決された

一旦疑いを持つと、疑いの連鎖は続く
国の行った不動産鑑定の地目が山林で、養鶏所の地目が雑種地であることで
単純な比較はできない、、とする主張もあるが
地元の不動産に詳しい人達からすると、やはり購入価格は異様に高い
と感じるひとが多いようだ

比較対象地に豊川市を選択した不動産鑑定の企業は、一体どの企業で
どのように選ばれたのかが必然的な疑問となる
市はこの事業者は随意契約としている
金額が大きなものとなる場合は入札で決めるのが普通とされているが
今回は随意契約がなされた
しかもその契約のタイミングが臨時議会で補正予算が可決した直後だった

市の説明によれば随意契約にしたのは、不動産鑑定の委託価格は
一種の料金表(公共事業に係る不動産鑑定報酬基準)があり
それに従うとどこに依頼しても同じ金額で
入札などの競争にはなじまないから
実績等を考慮してある業者を選んだとしている

ところが、この不動産鑑定の委託の価格表は実際に調査して
鑑定料金が算出されてからでしか使うことができないものだ
不動産鑑定をいくらで行うかわからないものを、随意契約として
あなた任せの金額で契約するなんてあるのだろうか?
手続きとしてどうやってるのだろう?と疑問を覚えた

市は不動産鑑定の依頼企業に鑑定委託料の見積もりの提出依頼は
していないとしている
それは鑑定結果がでてから初めて表にある委託料が決まるので
予め出すことができないとしている

ところが最近明らかになったのは、臨時議会の補正予算の中には
養鶏場の買取想定価格(?)5億円強と不動産鑑定の料金が含まれていた
ことが明らかになったのだ(含まれてなければ不動産鑑定は執行できない?)

やはり、不動産鑑定の見積もりは出ていたのだ
市は見積もりとは言わず「参考見積もり」という言葉を使っている
作業してからでないとわからない金額を、やる前にどうやって出したのか?
の答えは、呆れる内容だった
市は養鶏場の販売金額の希望金額(5億円強)を不動産鑑定業者に伝えていて
不動産鑑定業者は、その希望金額を例の料金表に照らし合わせて算出したらしい

ことに対するには、特にお金に関することは「性悪説」をとるほうが現実的とされる
性悪説をとれば、不動産鑑定業者は
「不動産鑑定の結果は、買取想定価格の少しだけ下げればいいだろう
  そうすれば、仕事としての自社としても受注金額を高く維持できる」
との思いを持つことは、ごく自然のことと思われる
(もしかしたら、それ以上のメッセージを感じとったかもしれない)

つまりは手続きを踏んでいるように見えても
随分突っ込みどころが満載のように思えてしまう

話は変わって、専門家でないとわからないことに地目云々の問題がある
養鶏場の地目は一部宅地、だが90%は雑種地として不動産鑑定をしている
この手のことに詳しい人物はそこが「雑種地」とされていることに疑問を覚えるらしい
「雑種地」と言うよりは「農地」の方が適切とも口にしている

現実として不動産鑑定で「雑種地等」とされた土地は登記上は「山林」となっている
不動産鑑定は、どうやら登記された地目でなされるのではなく
現況でなされるとのことだが、この地目を決めるのは不動産鑑定会社なのか
それとも依頼主なのかが気になるところだ
依頼主の市はそこまで詳しい人はいないと想像されるので
この登記上「山林」を雑種地と判断を下したのは不動産鑑定業者と思われる

ということで、多くの人(市民)の関心の外で少しづつ明らかになっていることを
現時点での備忘録として、残すことにする
こうして残すことは自分の頭の中を整理する役割も持つ

しかし、誰がこれらに意味とか価値を感じるかは全く不明だ
ま、いいか!





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