久保の属するレアル・ソシエダは来季のチャンピオンズリーグに挑戦できることとなった
サッカーに詳しくない人にはピンとこないのが、ヨーロッパチャンピオンズリーグのこと
これは各国リーグの上位成績のチームが競い、その年の一番強いチームを決めるというもので
野球で言えば、クライマックスシリーズとか、アメリカMJBのプレーオフの資格を得たのと同じこと
イングランド、スペイン、イタリア、ドイツはその年のリーグ戦上位4位までが出場できるが
昨日レアル・ソシエダは最終戦を残して4位が確定し、何年ぶりかのチャンピオンズリーグに
挑戦となった
昨日早朝に行われたレアル・ソシエダ対アトレティコ・マドリー戦の会場は
アトレティコのホームで、現在3位に位置している
おまけにスキのない現実的な戦いをするチームで、勝つのが難しいチームだ
結果的にはソシエダは1−2で敗戦したが、ソシエダの下の5位につけていた
ビジャレアルが1−2で負け、最終戦での勝ち点の逆転は不可能となり
ソシエダの4位が決まったということだ
試合には負けたが、この結果を知ったソシエダの選手は大変な喜びようだったようで
その喜ぶ動画がYoutubeにアップされているが、これはワールドカップで日本が
ドイツに勝った時のような興奮状態だ
昨日は自力権利を獲得できれば良いと思いながら
アトレティコ・マドリー対レアル・ソシエダの戦いをリアルタイムで見た
チームのカラーは監督で決まるが、ワールドカップでベッカムを退場に追い込んだ
策士アルゼンチンのシメオネ監督は、スペインの3強の中でも
バルセロナの華麗さとかレアル・マドリーの個人の能力頼みとは違った
現実的な戦いをするチームで、守備がしっかりしている
ソシエダとの戦いでもそれははっきり見えた
シウバが怪我で出られないソシエダは、攻撃の手は好調の久保に頼ることになる
それを見越したシメオネ監督は久保のいる右サイドをきっちり抑えた
人数と守りに強い選手を揃えて、久保にボールが渡らないように工夫した
試合後のインタビューを聞くと久保は、あの中でも仕掛けることはできたが
監督からは、この日はまずは守りを固めたいから仕掛けなくても良いとの
チームの方針を聞かされたいたそうだ
勝つのが容易でないチームと戦い、4位のポジションをキープするために
引き分け狙いは考えられる選択だ
だから前半はどちらともスリリングなシーンはなかった
と思われた瞬間、グリーズマンのミドルシュートが決まりアトレティコ・マドリーが先制
これはシュート自体が素晴らしく、誰かがミスしたとかいう話ではないように思われる
グリーズマンはこのあとも気の利いたプレーをして、ミスも少なく選手としての質の高さを伺わせた
サッカーはこのようにチーム戦術で戦うことができるが
やはり質の高い選手を集めたほうが手っ取り早いし現実的だ
現在各国のリーグ戦でトップを走るチームは、やはり選手層が違う
それは選手の年俸にも現れている
高給取りの選手を集めるにしても、監督の好みはあるようで
マンチェスター・シティの監督のグラウディオラと
レアル・マドリーのアンチェロッティの好みの選手は違う
選手は相性のいい監督と巡り合うことが必要と思われる
相性を考えると、今季の久保はイマノル監督と良好な関係を保っている
開幕戦で得点したのが大きいが、イマノル監督は久保を信じ続けて
適切な指示と役割を与えた
チーム内にお手本となるダヴィッド・シウバがいたのも大きく
彼の影響を受けながら、まさに覚醒したといわれるプレーを
ムラなくできるようになった
人が頑張れるのは、人に信用されているとか期待されていると
身にしみて感じるときだと思われる
お金分の働きをしてくれ、、と言われるよりは
感情が動くような信頼を寄せられた時、人はきっと頑張れると思う
ということで、来季の久保は世界有数な選手の集う戦いを経験できることになる
そこで得るものは大きいと思われるので、今から楽しみだ