自分の住む新城市の話題
別のブログのコピペから
土曜日(6/2)月曜日(6/4)の二日間、新城市でなにかと話題の地域自治区の
地域協議会の傍聴に行ってきた
この文章で、すでに「何のことか?」と思われる新城市民も少なくないと思われるが
大雑把な説明としては、新城市には地域自治区制度というものが5年前から存在する
新城市を10の地域自治区という単位に分けて、そこで地域の課題を自分たちの判断で使えるお金で
解決しようとする試み
解決するには地域のメンバーで話し合うことになるが、それが「地域協議会」という組織で
これは法律で、地域自治区制度を導入する場合は設けなければならないとなっている
そのメンバーは、各地域自治区ごとに選ばれる基準は違うが、多くの場合区長さんが地域協議会メンバーとなっている
(兼任することになる区長さんは大変だ)
ここで今年度の地域自治区制度に関する市の予算を見ると
表に、地域自治区予算69.807千円 地域活動交付金30.000千円 とある
これは新城市全体の費用なので、これを各地域自治区の人口等を鑑みて分配している
この後者の「地域活動交付金」というのが今年3月以来新聞紙上で問題となっているもので
これは各地域自治区によって違うが、なにか地域のためにいいことをしたいと思う有志(複数人)が
これこれのことをしたいが、お金が必要なのでお金を工面してほしいと、決まった書式に則って書類を提出する
申し出が多くて手持ちの予算オーバーとなるといけないので、申し出を行った人たちの心意気・計画を直に言葉で聞き(プレゼンを聞き)
どれに予算を使うか決めることになるが、土曜日(6/2)に行ったのはこのプレゼンを聞くため
ところで、この数ヶ月新聞紙を賑わせている問題は、この交付金による事業のこと
ある有志が、ホタル再生のために川周辺の整備を行う、、という事業を提案し、行った(?)が
その報告書に添付される領収書に問題(日付・金額)が存在し、かつ、その報告書には委託業者の事業の前・後の報告がなく、
果たしてその作業が本当に行われたのか疑わしい、、とも思われること
この件は、まだ3年目(3年間行われた)が調査中で、交付金プラス罰則金(?)が支払われた2年についても
市議会議員が関与していた事業なので、市議会でも「政治倫理審査会」が開かれることになっている
今日は、しつこくこの問題にツッコミを入れるということでなく
傍聴した地域協議会で直に感じたことを!
その前に先程の予算表には報酬 25.734千円とある
これは地域協議会という会議に出席すると、メンバーにはいくらか報酬が支払われることになっているので
この費用の合計などのこと
一回一人の金額は、時間を費やして出てくる人にとっては大したものではないかもしれないが、
10箇所の地域自治区、各地区20名くらいのメンバー、10回くらいの会議となれば総額はこの様なものになる
ちなみに他の地域自治区を採用している飯田市では、こうした報酬は支払われないことになっている
(法的にはどちらでもいいらしい)
地域活動意交付金が30000千円、その使いみち等を考えるための費用が25734千円、、
少しばかりバランスの悪い配分ではないか、、と思う人の声が聞こえてくるのも事実だ
ところで、地元で行われた地域活動交付金の各事業予定者によるプレゼン
新規事業は7分、継続事業は5分の時間が与えられたが、正直なところ、そしてそれは無理も無いと思うが
あまり褒められたものではなかった
時間に収まらないとか、ポイントが何なのか、その費用は具体的何に使うのか、、
が、事業者予定者の方はわかっていても、初めて聞く人にはよく伝わらない事が多かった
そのプレゼンを聞いて評価点をつけるメンバーは、わからない点について質問をすることになるが、
残念ながらこの質問をする人は数人の限られた人物がするだけだった
そして評価点はどの様な具体的項目で行われるかわからないが、平均30点を超えないと申請は受けられないのだそうだ
プレゼンを聞いて評価する というようなことを初めて行うようなことになると、多分、印象で判定することになると思われるが、
それが仕方ない、、としても、その時現場で自分が感じたことは「活動交付金」と言う名がついているお金の使い方としては、
メンバーの具体的な「活動」に対してお金を要求する事業の方が、事業に要するインフラ等に使われるべく請求よりも素直に良いものとして聞けた
この日のプレゼンを聞きに来た人の中に、新城市のほとんどすべての地区の活動交付金のプレゼンを聞きに来てる人がいて、
その人が言われるには「活動交付金」というものの、どうもその趣旨とは異なると思われるようなものが(例えば公民館のエアコン)多いし、
また質問する人も数人ということで、どうやらこれはどの地区でも同じらしい
プレゼンは新規と継続があったが、大半は継続事業
継続事業となると、当事者たちは次の年も!と計算に入れてしまうから、いくら良い事業だとしても偏ることになりそうなのは
少し問題があるかもしれないと思ったりする(この人達のやる気には頭が下がるが)
でも、問題は昨日の「自治区予算」についての会議の方
これがどういうものか?
という基本的なことが、どうも共通認識として地域協議会のメンバーの中に存在していない
だから会の最初に市の職員が、その概念やら予算が実際に実行されるまでのシステムの紹介を行った
だが、職員とか官僚さんの話は、慣れていない人には一体何を言っているのかわからないということが多い
この日も地域協議会、自治区予算分科会、地域計画分科会、、これらの言葉が出て、メンバーはそれぞれの分科会に属しているのだが、
その分科会の必然性とかを理解せずに単に割り振られただけ(のように思える)なので、自分たちは一体何をすればいいのか、、
そしてこの日は何をするのか、今後何をするのか、、がほとんどわかっていないようだった
まして地域協議会のメンバーが区長さんが多いので「地元の問題は地元で」と言われると、つい「自分の区」の問題を提案することになる
区の問題ではなく、区の集合としての地域自治区全体の問題を提案してほしい、、というのだが、
今度はいきなり地域自治区全体の問題点を考えて出してほしい と言われてもちょっと思いつかない、、ということになる
すると頼みの綱は前年やった予算の使い方になる
昨年はこの様な予算を「建議」しました
市長に建議し、市議会で議決を受け予算の執行になりますが、今回お話いただくのは来年度の予算についてです
時々、以上のような市の職員から説明が入る
地元の問題というもののイメージが浮かばず、この地区の地域協議会のメンバーは区長さんが多く一年で入れ替わってしまうので、
どうしても頼るものは昨年実績とか他の地区の使いみちとなる
するとある方から適切な言葉が出た
「何に使うかということは、まずビジョン・あるべき姿があって、それから必要なものを導き出すというのが筋じゃないか」
すると出てくるのは市の職員の、だから現在それに該当するような「地域計画の作成」をお願いしていますし、その分科会が存在するわけです
だが、メンバーは言う「同じ様な言葉が「〇〇会議」「〇〇分科会」などが出てきて、何かよくわからない、、」
(実際のところそうだろうな、、と納得してしまった)
「だが、それは先の話で現にここにいる我々は、今年何をどうやっていけばいいのか、、
現実的には単発な意見の集約になるが、 とにかく、スケジュールを組んでやるしか無い、、」
とまあ全体的にはこんな風の流れ
正直なところ、地域自治区の制度が良いとか悪いという前に、このシステム自体が市民に全然伝わっていないのではないか、、との実感をもった
比較的理解力があると思われる区長さんたちの集まりでこの有様だから、区長を経験することの無いような人たちは、どういうことになるか、大いに心配
(しかし地域自治区制度を活用している飯田市の職員ですら、他の部署にいたときはこのシステムは全然知らなかったと言っている)
そして、余計なことながら、この日の一種の混乱はきっと来年も繰り返されるだろうな、、との思いをもった
新城市議会でも取り上げられるが、地域自治区制度の検証は、活動交付金の事業の総数が過去5年で幾つ行われた、、
ということで評価されるものではなく、この日に見られたような現場での出来事を元に身のある検証が必要なのではないか
ところで、今期の千郷地区の活動交付金の事業の申請は3件しか無いとのこと
あのトラブルが影響していると考えられるが、交付金の義業確認システムの見直しだけでなく
そもそも地域自治区は本当に機能しているか!まで立ち返らないとだめじゃないか、、というのが傍聴した実感
機会があれば他の地区のそれも聞いてみよう、、、かな