パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アジア杯  ベトナム戦

2007年07月16日 22時34分39秒 | Weblog
サッカーの前に、まずは新潟県中越沖地震で被害に遭われた方々に
お見舞い申し上げると同時により早い復興をお祈りいたします

さてアジア杯 1次予選 ベトナム戦
結果は、早いうちにオウンゴールで失点したものの
終わってみれば4-1での圧勝

ホームと暑さのアドバンテージはベトナムにあったが
体格的に似かよって、さほどフィジカルが強い訳ではない
東南アジアの連中は日本は戦いやすいみたいだ
(韓国のフィジカルの強さ、中国の背の高さは苦手としても)
だから戦前に予想した結果に落ち着いた
勿論戦う選手は戦う前から自分たちで結果を決めてはいけないが

このレベルだと中村俊のフェイントがよーく効く
徐々に調子が上がってきているのも事実だが
より強い相手にはあんな風にはいかないだろう

やっている選手は直に
自分らの方がだいぶ強い!
と感じたのではないだろうか
それがいい意味で落ち着きになっていた気がする

殊勲選手は、今日は中村俊かな
相変わらず右サイドより自由に下がったり
真ん中に行ったり、ボールを長く保持したりする場面もあったが
結果オーライの一日だった
それにしてもキックの正確さ
中村俊の良さは第一にこれだろう
日本の他の選手も正確にキックできるようになってもらいたい
特にバックスのフィードとパス気味のクリアは
もっとレベルをあげないと!

遠藤もナイスFK
巻も1点獲ってホッとした事だろう
今日は2得点したが技術的にコンスタントに期待できないのが少し辛い

選手交代は中村、遠藤は休ませるためとイエローカードのため
高原じゃなくて巻を下げたのは佐藤と高原のコンビを見たかったため
と納得できたが
代わって出たのが羽生と水野
羽生はいつもの定番の交代みたいなパターンが出来上がりつつあるけれど
今ひとつ自分の中では信用しきれない
水野は可能性がある選手だと感じる
このまま経験を積めば良い働きをするようになるだろう

しかし、加地
一体何度前に仕掛けただろう
せっかくのいいパスをトラップミスしたり
クロスが正確でなかったり
走力はあるかもしれないけれど
この場所のレギュラーとするには少しばかり疑問だ

1次予選はこんなものだろうが
まだまだチームとして強い感じがしない
弱いものいじめは上手いが、強い相手に冷静に
男らしく戦っていくには(何故だろう)
少しひ弱な感じがしてならない
それが杞憂であればよいが!
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言い訳と説明

2007年07月15日 20時01分07秒 | Weblog
年齢を重ねていろんな経験をすると
世の中とはそういうものなのだと
人生訓として思う事が増えてくる
「世の中には一方的にうまい話は存在しない」
もその一つだ
詐欺師が言い寄ってくるようないい話、
都合に良い話は、ある事自体が不自然なのだ
だから、そのような話を聞いた時には、まず疑ってかかる
これが一番だろう

ことわざ的には
「類は友を呼ぶ」がまさしくその通りだと思う
「その人を知るには友達を見よ!」
これはあながちハズレではないようだ

さて、人は嘘をつく時、物事を誤魔化そうとするときは
案外饒舌になるのではないだろうか
少なくとも自分はどのような傾向にあるのは事実だが、、、

この饒舌状態、話す人にとっては説明のつもりでも
聞き手にとっては言い訳に聞こえる事が多い

言い訳と説明、いったいどこがどのように違うかと言えば
聞き手の気分だけの違いに思える
聞き手が聞ける精神状態にあるときは説明としてとらえられるし
受け入れられないような精神状態のときは、
同じ話が見苦しい言い訳に感じてしまう

だから話し手は話の論理的な部分だけでなく
聞き手がどんな精神状態でいるかを
察知して話すべきなのだが
論破されてしまうような不安感を持って討論する
オエライさんがたは、結局みんながみんな言い訳の話を続けようとしたり
話を自分の得意分野の方向に持っていこうと無理矢理変えてしまう

確かに多くの事を彼ら(議員さん)は知っているし
それなりに真剣であるようには見える
しかし、討論にはなっていない
言ったら言いっぱなし、いい訳ばっかりになっている
それが朝からのテレビ番組
月末の選挙に向けての討論の感想
これでは
印象以外に判別し難い感じがしてならない

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アジア杯 対UAE戦

2007年07月14日 06時54分36秒 | Weblog
日本3-1UAE

高原、2点目は素晴らしいゴール
止めてから撃つまでの早い事、さすがFW

サッカーは一試合のうち個人がボールに触る時間は極めて少ない
ほとんど触ってなくて走ってると言っていいくらいだ
だからこそ触ったときの技術の高さ、正確さが必要になってくる
この意味では高原ちゃんとした技術を見せてくれた

この試合、他は駒野、遠藤がよかった
(中村憲はまずまず)
中村俊輔はFK1本と、フェイントからのシュートは良かったけれど
(あと一つ結果的にアシストになったセンタリング)
全体的には体調不良か、特にゲーム始めはミスが多かった
どうもまだこのチームとはフィットしていないみたいだ
だからゲーム途中で交代されても違和感はなかった
(交代は水野より太田を見たかったが)
といっても職人的技術は頼りになるが

やはりこのチームの柱は
鈴木、遠藤、中村憲、高原、中沢くらいかな
巻、阿部はどうもわからない
それと加地、縦の勝負何回トライしただろう
そろそろ定位置は危ないのじゃないかな

失点はいただけないが
鈴木が痛んだ時点で今野投入かと思ったけれど
少し遅すぎたみたいだ
羽生は走り回って、懸命さはわかったけれど
どこかピント外れみたいな感じ

水野は確かに可能性は感じさせる選手だった

しかし、オシム監督も人の子
ジェフの選手のご贔屓ぶりが目についてきた
そろそろ冷静な人選が必要になってきていると思うこの頃だ

それにしても、順当とはいえ勝ててよかった!
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子供達は大人達を映す鏡?

2007年07月12日 21時20分45秒 | Weblog
一般的に最近の子供達は辛抱強くないと言われる
確かに少年サッカーのコーチをしていてそのように思う事もある
しかし、辛抱強くないのはなにも子供達の専売特許ではなさそうだ
むしろ辛抱強くないのは大人達の方かもしれない
世の中を見渡してみれば
簡単にやせられる、無理せず英語が身に付く、
何々すれば(何々を持てば)運が開ける
楽してお金を手に入れられる
つまり辛抱とか我慢とかけ離れた
こんな誘いの言葉に容易に飛びついているのは
「最近の子供達は、、、」と嘆く大人達だ

自分にしてもこの気持ちがわからないではない
しかし、年齢を重ねて身に付けた経験や知恵は
楽して手に入れられるものはない、という事を教えている
くそったれ!と思いつつも辛抱強く行う
実はこれが一番成功の確率が高いことなのだ

だが悲しいかな、なかなか理性通りにはいかない
やっぱり一攫千金のラッキーを狙ってしまう
こんな大人の様を見て、子供達は辛抱強くなれるのだろうか?
背中を見て育つのなら、それは無理な事かな?
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日本人の苦手な事?

2007年07月11日 20時43分05秒 | Weblog
スポーツ観戦を楽しむ方法は、
贔屓のチームや選手をつくる事
どっちが勝ってもいいようなゲームをぼんやり眺めるより
負けてしまって、後でストレスが溜るようなことになっても
絶対夢中になれるような状況をつくった方が楽しいし
印象にも残る

どちらかの立場に立って物事を眺める
この事は他のいろんな場面でも刺激的な事が多い
ニュースや事件や物事の解釈等でもそうだ
客観的な公平なニュースとか意見等というものは
そもそも存在するのか大いに疑問だが
一般的にはマスコミの報道は公平だと言われている
しかし、時代の雰囲気とかある種の勢いに流されて
どう見ても公平には思えないときがある
だから真に公平さをきすならば、
ある意見とその全く反対の意見を、同じ分量だけ新聞に載せたり
放送に流したりすべきではないだろうか
そして判断は個人に任せるようにする
だが、やっぱり日本人はダメかな
すぐに評論家、解説者に助けを求めてしまいそうだ
つまり、自分の考えを持たないで付和雷同的に大勢に従ってしまいそうだ

スポーツ観戦にしたところで
夢中になったゲームの印象すら自分の言葉で語らずに
解説者の言葉を繰り返すだけの人が多いようだ

もしかして、日本人の苦手な事は
自分自身の考えを持ち、
それを他の人に伝える事なのかもしれない

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ビートルズ、ジャニス・ジョップリン、森進一

2007年07月10日 21時25分08秒 | Weblog
地方学生だった頃、友達と深夜バスで東京に行って
早朝に着いて一日を過ごし
夜は24時間営業の喫茶店で朝まで時間をつぶした事があった
ロック喫茶とかいう範疇の店で、ロックのレコードがかかっていたが
コーヒ-1杯で粘ったのだが
そこで寝る事は許されなく、うつらうつらしていると
店員さんが「お客さん!」と、ご親切にも肩をユサユサと揺すってくれた
そこで我々数人は順番に寝る人、起きている人を決めて
いかにも起きているふりをして誤魔化したのだった

そんな事があった、という話が今日の話題ではなく
今でも覚えているのが、そこでかかっていたレコード
3枚のレコードだ

最初はビートルズの「ホワイトアルバム」のA面
The Continuing Story Of Bungalow Bill から
While My Guitar Gently Weeps
そして
Happiness Is A Warm Gunへと続くメドレーが
才気ばしって音楽性が高くて心地よく
ついでJanis Joplinの「Pearl」から
Move OverとCry Babyがあのしゃがれ声が酔っぱらった頭に
妙に強烈に印象深く響いた
しかし一番心に響き、違和感もなく聞けたのが次にかかった
森進一「山谷ブルース」「冬の旅」「さらば友よ」だった
このての音楽喫茶でそんな音楽が流れるとは少しも思わなかったが
流れてみるとそれはソウルフルで心底
日本のうたも馬鹿にできないぞ!と思うのだった
だからその後で森進一のそのライブ録音のレコードを求めたのは言うまでもない
それにしても、この喫茶店の店長さんは随分許容範囲のおおきな人だったのだろう
あの時代ならば、ジャンルごとに変な縄張り意識とか
他を否定するようなところがあったのに
ただ、いい音楽を流しただけ、みたいなスタンスでいられたなんて
頭が下がるし、ある面自分とよく似た指向性をもった人がいるものだ
と感じたのだった
こうして何十年も前の事を覚えているのだから
本当にいい経験だったと言える

音楽はジャンルでもの言うのではなく
良い、悪いで判断すべきものなのだろうと
つくづく再確認した次第だ
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サッカーアジア杯

2007年07月09日 22時02分23秒 | Weblog
日本1-1カタール 引き分け

あの気候からすれば、内容よりも結果が全て、というところだろうが
(オシム監督は違うと言うかもしれないが)
引き分けた事は今ひとつだったのかもしれない
最後の阿部のファール、ちょっと余分だった
キッカーがいいシュートを撃ってたので注意すべきだったのに
あのショルダーチャージはいただけない

ところで、試合内容は初戦という事もありこんなものでしょう
今回のチームは前回のチームと比べて、なるほど現代的というか
ユーロッパ風だ(どちらが強いかは別問題だが)
ただ、一人一人がまだ小粒すぎる(戦う確立した人間になってない)

中村俊輔は、やはり後半から場所を移動して真ん中、左へと行って
従来の日本における彼のプレースタイルを実践していた
結果的にそれが上手くいった部分はあっても
オシム監督の望むものであったかは、、、

山岸はスタメンの中では違和感のある選択だったけれど
その思いを覆すまでのパフォーマンスは残念ながら見られなかった
そして加地、彼もどうも好みでないせいか厳しく見てしまうが
ジーコ監督の時からセンタリングがバックスに当たってしまう事が多かったが
今日もやはり当てていた
いい選手は同じような事をしていてもバックスにはぶつけずにクロスをあげられる
もうひとりの中村はボールを良く散らして、引き出してよいプレーだったけれど
トラップしてパスのパターンが多すぎた
相手を引きつけるのならいいけれど、
そうではなく苦しそうに見える時もあったのが気にかかる

あとはみんな、まあまあというところ
今の日本代表は弱くはないけど、すごみに欠けるチームだな
が今のところの感想だ
今大会で一回り大きくなれるのだろうか?


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批判される事に弱い?

2007年07月08日 15時14分00秒 | Weblog
朝から各政党の党首は
フジテレビ、NHK、テレビ朝日とはしごで
同じような内容の討論を続けていた
当然後になればなるほど話はこなれてくるが
討論の仕切り屋の存在の大きさを改めて感じることになった
誰が上手いとか下手というのではなく
確かに仕切り屋のカラーが番組に現れるようだ

それにしても、いつも思うのだが
政治家同士の話は噛み合ない事が多い
野党は攻撃的になるのは仕方ないとして
与党は意識的に話をずらしているからだが
こうして聞いてみると、そもそも討論という
文化が日本にあったのかと思ってしまう

それは多分相手側の言う事を認めない事から
始まっているからではないのかな
少しでも認めてしまうと話が不利になるので
前提としてのところも認めない
だから解釈が違うから話が噛み合うはずがない
だから話がドンドンそれていくだけで
みんながみんな大声出しただけみたいな印象がのこる
もっともそんな事は実生活でもよくある事で
一言で言ってしまえば日本人は
「批判される事に弱い」と言えないだろうか
だから過剰に反応したり、無視したり、話をそらしたり
何かで読んだのだがフランスでは討論の仕方を(政治家を目指すような人は)
徹底的に学ぶとか?
(だからフランス人との交渉は相手側のペースになってしまうとか)

批判される事は何も存在自体を否定される事ではないのに
日本ではどうもそうはとられずに
自分自身が否定されたみたいで頭にくる事になっている

討論の仕方、ディベートの仕方 そうしたものを
もっと若いうちに身につけるようにならないと
世界と渡り合っていけないし
自分のためにもならないのではないのだろうか?
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言われなくてもすべき事

2007年07月06日 21時51分40秒 | Weblog
コーラ、ジュース飲み放題!
イベントにそんなサービスをしたある小売店
しかし、商品を何も買わないで友だち2.3人で来た連中
彼らは開ける開ける、全然遠慮なしに!

話は変わって、最近よくあるバイキングランチでのこと
残した食べ物については別途料金をいただきます、
というかたちが多くなっているが
そんな事言わなければわからないのかな!
どうせ同じ料金だからといって皿に食べられもしない量を載せて
結局残して廃棄するようになる
こんな事は容易に想像つくのだから
食べられる量だけもらうのが常識じゃないのか

最初の飲み放題のサービスも
人は遠慮するという暗黙の前提にたって行うサービスなのだから
一人何本までと言われなくても
程々で止めるべきなのだ
確かに、そうしなさいとは言われていないし書かれてもいない
しかし、そういうものなのだ


このことは政治資金の報告が法律上
合法であれば何をやっていいみたいな話とよく似ている
多くの国民は、いくら法律上問題はないとしても
誤魔化そうとしている議員の人格を見抜いている

言われなくても、書かれてなくても守る事、すべき事
実行する人が昔よりずっと少なくなっているのは
この国のポテンシャルが下がっている事の現れだ

しかし、この類いを元に戻すのは大変な事だ
(戻す事ができるのだろうか?)

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ゴッホ、ブルックナー、そしてドストエフスキー

2007年07月04日 21時35分57秒 | Weblog
昔から、何故だかわからないけれど、自分のなかでは
ゴッホとブルックナーは同じタイプの人間だと思っていた
彼らの生きた時代を知る前から
同じくらいの時代の人だろうと思っていた
ちなみにゴッホは1853年~1890年、
ブルックナーは1824年~1896年の人で
生まれは30年程違うが活躍した時期はほぼ同じくらいだ

なぜ似ていると思ったのか
活躍した時代が同じだから同じ雰囲気を持っている?
二人とも熱心なキリスト教徒だから?
実はこうした客観的な事実より、彼らの作品から直接感じるものが同じ印象を感じてしまう
どちらとも正確な実写の絵画や音楽ではない
どちらかと言えばプロトタイプみたいな感じの
中身がいっぱい詰まっている作品群だ
そしてこれは共通事項かもしれないが二人とも「上手すぎる」
との評価がくだされた事があったようだ

中身の濃さ、そして全人格的に迫ってくる感じ
これこそが自分が彼ら二人が似ていると感じた点だろう
そういえばまだまだあった、この感じの作品を作る人物が
それはドストエフスキーだ
彼は1821年~1881年だからやはり同時代の人物だ
彼も、もの凄い迫力でこちら側に迫ってくる

こうして見ると分野は違うものの、
やはり時代の気分を反映しているのだろうか
それとも自分が彼らを知った時期が同じ頃だったから
単にそんな風に感じるだけなのだろうか?
いずれにしても「濃い」作品を生み出した人々には変わりない

部分的なこだわり、職人的な技術のさえ
こうしたものは今でも時折見られるのだが
全人格的な勝負して作品を生み出すような人が少なくなってきたような気がするのは
自分が今のいろんな人を知らないからなのだろうか?
それとも、もはやそんなものは要求されない時代になったのだろうか?
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